中学校英語の移行措置・・・大丈夫かな・・・

こんにちは!

昨日は数学検定を受けに、宇都宮まで行ってきましたー。

数学検定についてはご存知ない方もいるかもしれませんが、英検や漢字検定のように数学にも検定があるのです!

塾では主に中学生に数学を教えているため、とりあえず中学三年生レベルである3級を受けに行ったわけですが・・・

会場に着いて周りを見回してみると・・・

自分以外全員中学生!!!

いやー、なんとなく予想はしていたんですがね・・・。

おっさんなんて私だけでしたー笑

しかも席が最前列だったんですね。

中学生と思しき受験者が居並ぶ中、1人だけおじさんが一番前を歩くわけですよ。

恥ずかしかった・・・

もちろん学問に年齢など関係ないことはわかっているのですが、100人以上いる中学生くらいの受験生の中に混じって試験を受けるのは、なかなかない経験でした。

とはいえそんなこと試験の出来不出来とは関係ないことなので、試験は一生懸命受けてきました!

今度数学検定については、どこかの記事で書きたいと思います。

さて、前置きが長くなりましたが・・・。

今日は「教科書の移行措置をやってない学校がある・・・?」という話。

教科書の改訂と移行措置

教科書の改訂と移行措置については、以前にも記事にしたことがありました。

令和3年度英語事変・・・中学英語に激変あり!

この記事では、今年は四年に一度の教科書改定の年に当たること(教科書の内容が変わるということですね)、それにともなって学年ごとに習ってない分野がでないように移行措置を取るという話をしました。

たとえばこれまでは英語の受動態と現在完了形は三年生で習っていたのですが、新しい教科書では二年生で習うことになります。

このままだと昨年度に二年生だった生徒は、三年生に上がっても受動態と現在完了形を習う機会がありません。

なので移行措置として、その単元については二年生のうちに習わせることになってたんですね。

ところが・・・

移行措置なんてやってない???

どうもうちの塾の生徒に話を聞くと、移行措置について授業をしていない学校があるみたいなのです・・・。

塾で受動態や現在完了形を教えても、「学校でやってない」とのこと。

はじめそれを聞いた時は、「三年生になったらどこかのタイミングでやるのかなー」なんて思っていました。

そんななか、今日は私の勤務する塾で英語の教科書を使った授業がスタートしました。

教科書が配られて学校の授業が本格スタートするタイミングで、塾も教科書に沿った授業をするわけです。

というわけで生徒の持ってきた教科書(古河市は開隆堂という会社の教科書です)のを見せてもらったわけですが・・・。

・・・あれ、普通に現在完了形がたくさん出てきてるよ???

最初見た時は、「現在完了形がたくさん出てるから、この章で現在完了形をメインに取り扱うのかな?」と思っていたのですが、メインに扱う文法はどうやらちがうもののようで。

・・・つまり、「現在完了形はもう授業してあるはずだから、知っているものとして話を進めるねー」という感じなのです。

そもそも受動態と現在完了形は移行措置にするようなボリュームではない!

どういうつもりで、このやるべき移行措置について教えていなかったのか・・・知る由はありません。

生徒の中には「塾ではこれを習ってるのに、学校ではやらないんですか??」と学校の先生に聞いたツワモノもいたようですが、納得のいく返事は聞けなかったそうです。

とはいえ、学校ばかりを責めるべきかというと、ことはそう簡単ではありません。

そもそも受動態と現在完了形というのは、本来は移行措置という応急手当て的な対処では処理できないほど、ボリュームのある単元です。

受動態では、初めて過去分詞が出てきます。

過去形ですらいっぱいいっぱいの中学生に対し、正体不明の過去分詞なんてぶつけた日には、白旗をあげてしまうことでしょう。

現在完了形にしたって、本来なら中三の一学期の目玉となる単元です。

いわばこの二つの単元は、ボスクラスの強敵。

それを「中二の範囲が全部終わったら、あとは受動態と現在完了形を適当に教えておいてね♪」なんて現場に丸投げする国の無謀さたるや。

ドラクエでいえばこれからバラモスとゾーマとの戦いに臨むというのに、王様から渡されたのはこん棒と皮の服だけ・・・。

最初のイオナズンで全滅必至です。

古河に限らず、移行措置の内容について十分に教えることのできた市町村なんてあるのかなぁと。

学校以外の手段に頼るしかないのかも・・・

とはいえ、それで誰が泣きを見るのかといえば、それは生徒です。

十分に教えてもらっていなくても、入試には出るのですから。

なので今年受験生の生徒は、学校以外の手段に頼らざるを得ないかもしれません。

私の勤務する塾では移行措置の内容についても旧学年中に教えているので、なんとかできそうです。

とはいえ塾にいかない生徒だって当然います。

塾にいかなくても、これらの内容について勉強することはとりあえず可能。

YouTubeなどでも、その内容についての授業動画は豊富にあります。

ぜひ検索してみてください。

「学校で教えてくれないからしょうがないよね」で済ませるのではなく、自衛策をとりましょう。

まとめ 〜情報は自分で取りに行く〜

「誰か偉い人の言うことを聞いていれば、とりあえず平和に過ごせる」

ひとつの社会に長くいると、そう思ってしまうこともあるかもしれません。

長い物には巻かれろと言いますし。

しかしそれでは済まない事態というのも存在するもので、今回の教科書改訂と移行措置についてはまさにその通りだなーと。

なので、ぼーっと生きていてはダメなのです!(とチコちゃんも言ってますよね笑)

必要な情報は、自分で取りに行くのです。

インターネットやスマートフォンの普及により情報へのアクセスは簡単になった時代ではありますが、必要な情報が向こうから勝手にやってくるわけではありません。

常日頃から、周りにアンテナを張って生きていけるようにしたいですね。