卒業生の嬉しい報告

こんばんは!

すっかり日が短くなって来ましたね。当塾の3年生は夕方から夜まで勉強するため途中で夕食休憩を挟んでいるのですが、中には最寄りのコンビニまで買いに行く生徒も。近いとは言え車通りがけっこうあるので、車から見て目立つようにスマホの画面を照らしたまま手に持って出かけるよう伝えます。暗くなるのが早いので、安全面にも気をつけていきたいですね。

 

さて、先週のことです。いつもどおり塾に入ろうとすると「あ、先生!」との声が。振り返ると今年の春に卒業したSくんです。市内の高校に入学して以来会っていなかったので、久しぶりの再会でした。

Sくんが嬉しそうに教えてくれたことがあります。

 

「先生、俺、英語の成績でクラスで一番になりました!」

 

・・・なんということか。私は嬉しさのあまり、その場で大きな拍手を送りました。往来の真ん中で少し恥ずかしかったのですが、しかしそれでも込み上げてくる感動を抑えることができませんでした。

 

このSくん、塾に入った時は勉強がけっこう苦手でした。入塾した時の成績は学年最下位に近い状態。英語は10数点くらいしか取れていない状態でした。勉強が苦手な子が入ってくるのは珍しくありませんが、ここまでの子はなかなかいないな・・・と思い気を引き締めて指導に当たることにしました。

 

塾に入っても指示されたことがうまくできず、私にビシバシ指導される日々。Sくんにとっては本当に大変だったと思います。しかしSくんは厳しい指導の中でも諦めずにがんばりました。その後の定期テストでは、見事に5教科で平均点を獲得!英語は平均点を20点以上上回る成長を見せました。塾に入ってから、たった3ヶ月。最下位に近いところだったのが一躍学年の半分くらいに躍り出ました。

 

その後も勉強を続け、見事に志望校に合格。一時は高校進学自体が危ぶまれる状態でしたが、行きたい高校に進むことができました。合格の報告に来てくれた時の嬉しそうな表情は忘れられません。私にとっても思い出深い生徒の一人となりました。

 

そのSくんが、英語でクラス一位だなんて!一年前ではとても想像できないことでした。きっと藤原学習塾で努力してきたその姿勢が、卒業した後もそのまま身についていてその後の成績に結びついたのだな・・・。そう思うと、胸が熱くなります。

 

「努力すれば夢は叶う」

 

よく聞く言葉です。しかし残念ですが現実は甘くありません。当塾でもSくんのように厳しい状態の成績で入ってくる生徒は結構いますが、思い通りにはいかないです。そうした生徒の多くは努力を続けることができず、厳しい指導に耐えられなかったり問題のある態度を注意されたりして塾を去っていくことが多いです。人よりハンデがある分人より頑張らないといけないのですが、そもそも頑張れない性格だったからこそ大変な成績になっているので、「努力しないといけない」ということが分からないんですよね・・・。悲しいですが、そうした現実があります。

しかしSくんは頑張り抜いた。周りよりも厳しく指導されていたので、辞めたいと思ったこともきっとあると思います。しかし諦めずに頑張り抜いた。その熱意が彼の現在の成績を生み出したと思うと・・・「ああ、彼のような生徒を持てて自分は幸せだな」と思ってしまうのです。Sくんと別れた後も、塾の前でしばし天を仰いでおりました。S君の今後のさらなる活躍を願うばかりです。

 

藤原学習塾では、入塾時の成績は特に重視しておりません。地域密着の塾であるため総和中・総和南中の生徒さんのみ募集していますが、それ以外は誰でも歓迎です。しかし現状が最下位に近いなど厳しい成績である場合、求められる努力は大きいです。指導も厳しいものになるでしょう。半端な覚悟では継続が厳しいので、他の学習塾を当たったほうがいいと思います。

それでも「自分は頑張り抜きたい」「今までの自分を心から変えたい」と生徒さん本人が思っている場合は・・・一緒に頑張りましょう。道は想像以上に険しいかもしれません。しかし頑張り抜いた末に手にいれる成功は、信じられないほどの輝きをもたらします。Sくんに続くような生徒さんが現れることを、願っております。