おくのほそ道を読んでいたら、旅に出たくなった・・・

こんにちは!

今日は気持ちのいい青空が広がりましたね。

朝からとてもいい気分です。

ただ風が強かったですね・・・塾に来てから窓を開けたら、窓際の電話機の子機がなびいたカーテンで吹っ飛ばされていきました笑

 

 

さて、今日は生徒の自習を見ながら国語の「おくのほそ道」の授業準備をしておりました。

 

かの江戸時代の俳人・松尾芭蕉が書いた旅行記ですね。

 

最初の出だしは

月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。

(月日は永遠に旅を続ける旅人のようなものであり、過ぎ去っては新しくやってくる年もまた旅人である)

という文で始まります。

 

有名な文章なので覚えている方も多いのではないでしょうか。

 

この文章の中には

「片雲の風にさそはれて」

「漂白の思ひやまず」

「海浜にさすらひて」

など、芭蕉の「旅に出たくてたまらない!」という気持ちがありありと書き表されています。

 

後半では

「そぞろ神の物につきて心をくるはせ」

(誘惑の神が取り憑いたかのようにそわそわとし」

 

など、「もう旅に出ずにはいられない・・・」という禁断症状(?)すら感じさせる文です。

 

当時は今のような交通機関はありませんから、旅はほとんど徒歩でした。

芭蕉が住んでいた江戸から「白河の関超えむ」と目指していた福島県の白河までは約200kmほどあります。

当時60歳近かった芭蕉が歩いていくとすると、1週間くらいはかかりそうです。

最終地点の岩手県平泉まではさらにそこから同じくらいの距離・・・。

 

現代のように「そうだ、京都に行こう」のようなノリでは到底行けないほど、旅へのハードルが高い時代でした。

それでも芭蕉はどうしても旅に出たかったようで、住んでいた家を人に譲ってしまうほど決意は固かったようです。

 

しかし今のコロナ禍の時代を見ていますと、当時ほどではないにしろ旅に出るのは難しいですよね。

私も実家のある仙台には1年以上帰っていません。

 

「コロナだから仕方がないか・・・」

と諦めることにも慣れていたのですが、この芭蕉の旅への情熱を見ていると、私も旅に出たくなってきてしまいました。

 

私も旅は大好きです。

この時期は地元の宮城はもとより、長野や岐阜の方へもよく出かけておりました。

 

歴史が好きなので、岐阜にある関ヶ原の戦いの跡地をレンタサイクルで駆け巡っていたこともありました笑

 

芭蕉の文章を読んでいたら、当時のことがまざまざと思い出されました。

 

本当に早く、コロナが完全に終息することを願うばかりです。

 

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