こんにちは!
今日は10月だというのに暑い1日でしたね。
教室に入った瞬間にもぁっとした空気がして、すぐに冷房を入れました。
今年はいつまで冷房が活躍するのでしょうか・・・。
さて、今日は「モノカルチャー経済とフェアトレード」について。
タイトルからして真面目な話ですが、授業中にあった話でございます。
モノカルチャー経済とは、国の主要産業が限られているような経済のこと。
日本を含めた先進国であれば農林水産業の他に工業や商業、サービス業などさまざまな産業が経済を形作っています。
しかし中には農業だけだったり、漁業だけだったり・・・経済を構成する産業があまりない国もあります。
主にアフリカなど発展途上国の経済がこれに当てはまりますね。
お察しの通り、教科的には社会の言葉でございます。
一方、フェアトレードとは日本語にすると「公正取引」のこと。
カカオ豆やコーヒー豆を、現地から適正な価格で取引することを指します。
これらの農産物を作っているのはアフリカや中南米などの発展途上国。
それに対してこれらを買い取るのは、そこから作られるチョコレートやコーヒーなどの嗜好品を消費する先進国です。
売り買いする国の間で力に差があるため、買う方がこれらの農産物を買い叩き、生産する方に不当に安く売らせてしまうことも。
こうした不平等を解消するために、きちんと適正な対価を生産農家に支払う・・・これがフェアトレードです。
これも社会の言葉・・・のようで、実は英語の授業出てきた言葉。
3年生の英語ではチョコレートについての文章をやっていて、このフェアトレードについての章もあったのです。
その章には、カカオ農家の子供たちについてこのような文章が記載されています。
They always see cacao, but some of them have never seen chocolate.
(カカオをいつも見ていても、チョコレートを見たことがない子もいるのです。)
開隆堂 sunshine 3 p68より引用
世界中の子供達を喜ばせているチョコレート、しかしそれを作っているのは発展途上国の子供達であり、その子たちは自分たちが作ったカカオから作られたチョコレートを見たことがない・・・。
著しい不平等です。
今使っている英語の教科書は、とても意義深いトピックを選び取ってくれたと思います。
このフェアトレードの背景には、先ほどお話ししたモノカルチャー経済が影を落としているのではないかと私は思っています。
カカオ豆だけ、コーヒー豆だけ、という産業構成では不安定な要素が大きく、そこだけに依存せざるを得ません。
そうすると買う方の国から「安くしてくれないなら買わない!」などと言われてしまっては、生産側も立ち行かなくなるのでいうことを聞かなくてはいけません。
さらに農作物ですと天候にも左右されるうえに商工業と違って供給調整が難しいので、さらに不安定になってしまいます。
現在はフェアトレードという善意の運動が広がりを見せていますが、現実的にはフェアトレード商品を目にすることは多くはありません(私も調べてみましたが、コンビニなどで見かけることはほぼなくイオンに少し置いてある程度でした・・・)
このモノカルチャー経済を脱するには、他にも産業を育成する必要があります。
成功した例で言うと、たとえばインド。
インドはかつては茶葉や香辛料を先進国に供給する典型的なモノカルチャー経済でした。
しかしIT産業にも力を入れるようになっていった結果、世界に轟くIT大国になり欧米にも多くの技術者や経営者を送り込んでいます。
こうした世界全体の産業の育成について、少し考えてみて欲しい・・・そんな話も授業でしました。
当塾は私一人で全て教えているため、こうした違う教科間をつなぐような話もできます。
教科書からこぼれでたこうした話をきっかけに、それぞれの教科に興味関心を持って欲しい・・・そのように思っております。
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