古河の受験生は、倍率にビビるな!

こんにちは!

昨日は茨城県立高校入試の倍率について中間速報をまとめました。

その数字を受けて生徒に話をするわけですが、昨年より倍率が上がった高校を受験する生徒のなかにはそのことを不安に思う声もありました。

そうした受験生の中には、「倍率上がって落ちたら嫌だから、志望校のレベルを下げようかな・・・」なんて思う人もいるかもしれません。

でもそうした考えには、「ちょっと待った!」と言いたいです。

倍率が上がったのは事実ですが、それは志望校を変更するほどのことなのでしょうか?

きちんと数字を見てみると、実はただイメージで怖がりすぎているだけなことがわかります。

実際の数字と照らし合わせて考えていきましょう。

倍率が高くても、合格する人の方がはるかに多い。

たとえば昨年より倍率が上がった高校といえば、古河第二高校の普通科があります。

昨年の1.00倍に対し、今年の中間速報(昨日4時時点)では1.09倍。

定員で見ると定員200名に対して217名が出願しているので、17名は不合格となる計算になります。

217名中17名が落ちると言うことは、割合で言えば約8%ほど。

この数字が大きいか小さいかは受け取り方次第ではありますが、大事なのはこれは確率8%ではなく成績下位8%が落ちると言うことです。

高校はレベル別に分かれているので、同じ高校を受験する生徒は基本的にみんな同じくらいの学力です。

その同じくらいの学力のグループの中で、上位92%に入れば合格できると言うこと。

上位92%なら、大体の人は合格できそうに感じませんか?

自分の周りの、同じくらいの成績の人たちを思い浮かべてください。

あなたはその人たち全員に成績で負けそうな気がしますか?

「あいつやあいつとは同じくらいの成績だけど、全員より下ってことないなー」。そう思っているなら見込みありです。

そのまま脇目もふらず受験勉強を続けてください。

「自分より成績が下の人は思い浮かばない・・・」そう言う人は、その思いを振り払うべく真剣に勉強すべきです。

後でまた話しますが、倍率1.09倍の勝負なんて世の中ではかなりぬるい方です。

そんなことで逃げ癖をつけてはいけないので、ここは余計なことを考えず真面目に頑張りましょう。

倍率が低い高校でも、落ちる人はいる!

では倍率が低い高校を受ければ、不合格は免れるのでしょうか。

残念ながら倍率が低くても落ちる人はいます。

現に古河三高などは昨年定員割れでしたが、それでも6名の受験生が不合格となりました。

定員割れと言っても足りない人数を補うために受験生全員を合格させるとは限らないのです。

誰でも入れるのでは受験の意味がないですからね。

古河二高と三高で言えば、倍率に差はあれども落ちる人数に大差はないと言えるでしょう。

それならわざわざ高倍率にひるむことなんてないですよ。

勇気を持って受験して欲しいです。

高校入試の倍率は、試験全体の中ではとっても低い!

最近は高校入試の倍率が1倍を超えると高倍率と捉えられる雰囲気がありますが、これは世の中にたくさんある入学試験や就職試験、資格試験の中ではとっても低いです。

たとえば中学生の皆さんも受けているかもしれない、英検。

一番簡単な5級の合格率は、8割くらいと言われています。

先程の古河二高の合格率が9割以上ですから、二高に受かるより英検5級に受かる方が大変だと言うことになります。

大学受験は大学や学部によってばらつきは大きいですが、3倍くらいは普通です。1倍は低いのではないでしょうか。

就職試験になると、10倍くらいはけっこうあります。10人受けて1人しか受からない。

低い倍率の就職試験ももちろんありますが、そう言う仕事はキツい仕事で誰もやりたがらないから倍率が低いという事情があったりします。

ちなみに茨城県の高校で一番倍率が高かったのは、水戸第一高校と水戸桜ノ牧高校の1.64倍。

最高倍率の高校でも、さっきの数字に比べれば大したことないですよね。さすがに英検5級よりは難しいですが。

1倍を超える程度でびびっているようでは、世の中の試験は何も受けられなくなるのです。

だから倍率について不安になるのはもうやめて、腹をくくって勉強しましょう!

ちなみに私が受験した高校は、当時の倍率が1.8倍くらいありました・・・。

今よりは子供の数も多かったでしょうが、それでも少子化真っ只中だったのでこの数字は県内トップ💦

それでも不安に思ったことは一度もありませんでした。

そんなことくらいで自分の進路を曲げるだなんて考えられませんし、周りよりいい点を取れればいいだけだと思っていました(ただ生意気なだけかもしれませんけど・・・)

要は今やらなきゃいけないことをやるだけなんです。自分の決めたことにまっしぐらに進んでください。

まとめ〜自分を安売りするな!〜

繰り返しますが、受験生が数名増えたくらいで志望校を下げるのはもったいないです。

ここで安易に志望校を下げるようでは、自分を安売りしているのと同じです。

高校受験みたいに大きな転換点は、これからの人生でたくさんきます。そのたびにランクを下げているようでは自分の願う生き方はできないでしょう。

だから倍率のことでうじうじ悩むくらいなら、その間に英単語の一つも覚えましょう。

1月から12月まで、英語で言えますか?

曜日は?季節は?1から100までの数字は?

わからない?それではいまからスマホを閉じて机に向かってください。

ただ、志望校を下げるのはナシですが、上げるのはアリです。

今年は下妻二高や古河一高商業科が定員割れしており、「お買い得」になっています。

出願前から高倍率を心配して敬遠していたのなら、これはチャンスかもしれませんね。

不合格になったとしても同じくらいのレベルで二次募集をする高校はたくさんありますので、自分の本当に行きたい高校に行って欲しいです。