こんにちは!
今日は文房具についてお話ししたいと思います。
勉強において絶対不可欠のもの・・・それが文房具。
シャープペン、消しゴム、替え芯、赤ペン・・・この辺りのものが必須アイテムとしてみなさんの筆箱の中にあるのではないでしょうか。
勉強にあたって相棒と言っていいくらい欠かせないアイテムである文房具ですが・・・試験に向けて状態は万全ですか?
塾講師として日々生徒たちの文房具を見ていますと、ちょっと疑問に思うような状態になっている人もけっこういます。
この文房具がちゃんとしていなかったばかりに、勉強の集中をそがれたり入試本番で思わぬミスを招いたりすることも。
そんなことにならないように、今回は文房具についてお話ししたいと思います。
古河の塾で見る、文房具使用の現状
日頃塾で生徒たちの勉強を見ている私ですが、当然その視界には生徒たちが使う文房具も入っています。
この文房具の状態で、その生徒の勉強への姿勢がわかってしまうことがあります。
一番状態がわかりやすいのは、消しゴムですね。
かわいそうなくらい小さくなってしまっている消しゴムを使っている生徒さんがよくいるのです。
小さくなって小さくなって、もはや小石みたくなってしまっている消しゴムを、成長期真っ盛りの柔道部の男子がちまちま使っている様子を見ると、健気にも見えますが消しゴムもその生徒もかわいそうにも見えてきます・・・。
もういいだろ・・・その消しゴムはもう立派にお役目を果たしたよ・・・。
人間で言えばもうとっくに定年退職を迎えて、老後をのんびり過ごしているおじいちゃんみたいなもんだよ・・・。
そんなによぼよぼのおじいちゃんを、君はまだ戦場に駆り出すのかい?
これから銭湯の朝風呂に行こうというおじいちゃんを捕まえて、君は大きな背中を丸めてゴシゴシとおじいちゃんの頭を紙にこすりつけるのかい?
物を大切にすると言えば聞こえがいいのかもしれませんが、もうこの状態になると快適に使える状態とは言えませんよね。
小さくなりすぎて筆箱の中からすぐに探し出せずに、筆箱の中をガサゴソしている生徒の姿を見ると、きちんとした状態で物を使うことの大切さをひしひしと感じてしまいます。
これが入試終了1分前に計算ミスが見つかった場面だったらどうなるのかなぁと。
「あ、ここ計算間違えてるじゃん!」と慌てふためいて消しゴムを手に取ろうしたところ、小さく丸まった消しゴムをつかみ損ねて落としてしまい、遥か遠くにおむすびころりん・・・。
転がった先から聞こえてきたのは楽しそうな動物たちの歌声ではなく、試合終了を告げる無情なチャイムでした・・・。
消しゴムをケチっていたがばかりに、こうしたトラブルが起こってしまうこともあり得ます。
こういう生徒さんって、持ち物を大切にしているんじゃなくて、持ち物に関心がないんですよね。
その証拠に、そういう消しゴムは消しあとで真っ黒になっていて汚くなっていたり、他の文房具についても使い終わった後に投げるように置いたりしています。
そういう子が成績上位かというと・・・そんなわけないですよね。だいたいぶっちぎりで下位です。
あと小学生の生徒さんの話になりますが、鉛筆にもそういうぞんざいさが現れていることがあります。
鉛筆を削ってこない子もそうなのですが、すんごく短くなった鉛筆を使っている子もちらほら。
「え、これ爪楊枝じゃないの?」というくらい短くなった鉛筆で、カリカリと計算しています。
これもまた物持ちがいいのではなく、新調するのを面倒くさがっているケースが多いです。
高校入試では鉛筆を使用する受験生もいるかもしれませんが、くれぐれも短すぎるような鉛筆は使わないでください。
短すぎると筆箱の中であちこちに行って探すのに手間取ったり、鉛筆の頭が指の付け根に当たって集中力が乱れます。
次はそれぞれの文房具のチェックポイントについてお話ししていきましょう。
文房具について気をつけるべきポイント
シャープペン(替え芯、鉛筆)
まずは物を書くのに必要なシャープペン。
基本的にシャープペンは使いにくくなければなんでもいいです。
消しゴムや鉛筆などのように消耗品というわけでもありませんし。
ただし、予備は必ず持っていてください。
シャープペンでも鉛筆でもいいので、予備は必ず筆箱に入れること。
シャープペンで一番多いトラブルが、芯の詰まりです。
芯が詰まった時にそれをちまちまと直しているような時間は、入試にはありません。
「いままで詰まったりしなかったから大丈夫♪」なんて思っているそこのあなた・・・。
そのまさかが本番で起こる・・・それが入試です。
そんなことが起きて本番中にパニックになるのが嫌なら、いますぐもう一本シャープペンを筆箱に入れましょう。
「あとで」ではなく、いますぐです。
あとは替え芯にも注意です。
替え芯はそんなに頻繁になくなったりしないものなのですが、それだけに中身を見てみたら残り一本に・・・なんていうこともありがち。
「残りの芯は・・・一本だけ・・・!」
(ざわ・・・ざわ・・・)
そんなどこかの賭博黙示録みたいなことになりたくなければ、替え芯が十分にあるかもちゃんとチェックしましょう。
あと筆圧が強すぎたり弱すぎたりする人は、芯の濃さを変えてもいいかもしれません。
私も筆圧が強いのですが、芯の濃さをHに変えていたことがありました。
芯がよく折れるような人は、硬いHにしてもいいでしょう。
あと、鉛筆を持っていく人は先のお話しした通り長さが十分で先の尖った物を持っていくこと。
小学生以来使用していないという人は、鉛筆で実際に勉強してみたほうがいいでしょう。書き味がシャープペンとだいぶ違うので・・・。
鉛筆はシャープペンと違ってクリップがついていないので、転がって机から落ちてしまうことがあります。なので何本かまとめて輪ゴムで縛っておくと転がらなくてすみますよ。
消しゴム
小さくなった消しゴムは今すぐ捨てましょう。
目安としては五百円玉より小さいものはもう寿命です。
小さすぎる消しゴムは丸くなってしまっているので、転がりやすく机から落ちてしまいます。
何より新品と比べれば使いやすさは雲泥の差。
なのでそういう消しゴムを使っている人は、これまでのハードなお務めに対して感謝をしながら処分し、新しい消しゴムを迎えてあげてください。
あと、消しカスが散らかりやすいものも注意が必要です。
消しカスがまとまらずに散ってしまうタイプのものは、消した後に消しカスを答案から払うのに手間取ってしまいます。
なので消しゴムは消しカスがまとまる物を使いましょう。
具体的に言えば、やはりMONOですかね。コンビニでも売ってますし、性能としてはとても優秀です。
色ペン
色のついたペンを入試で使うことはないのですが、日々の勉強ではよく使うと思います。
赤ペンはきっと誰でも使っていますよね。
こうしたペンは何を使ってもかまわないのですが、これについては増えすぎに注意・・・。
色にこだわりたい人ほど、この色ペンが増殖していく傾向があります。
実際に生徒の中には、茶色の傾向マーカーとか筆箱に入れている子もいるのですが・・・何に使うんだろう??と思いました。
「その日の気分で使う色を変えたい♪」という心情もあるかもしれませんが、勉強の効率の点で見るとそれは残念ながら無駄というもの。
その時々で使う色を変えるのは、まず色を考える時間が無駄です。また後から見た時に統一感のないノートが出来上がってしまいます。
ノートは芸術ではありません。実用品です。
せいぜい使っていいのは3色くらいまで・・・それより多い場合は、赤の他にお気に入りのものを二つ選んで、残りはお絵描きようにしましょう(そのペンたちは筆箱ではなく別のところに保管してくださいね)
私はというと、色のついたペンは赤しか使っていません。たまに青を使うくらいでしょうか。
あまりペンが多くなって筆箱の中をがさごそするのが嫌なのです・・・。
定規、コンパス
定規は日頃から筆箱に入れておきましょう。グラフを書くときなどに必要です。
受験生はコンパスも不可欠です。作図の問題がありますからね。
とはいえ、現実はどっちも持ってこない受験生がけっこういます・・・。
本番で持ってくればいいだろうとおもっているかもしれませんが、練習でやろうとしないことがどうして本番でできるようなになるのでしょうか。
いま筆箱に定規やコンパスが入っていない受験生は、今すぐ入れてください。
「あとでいいや」・・・なんてもう思ってないですよね?(笑)
もし入試で文房具を忘れてきたら?
ところで、本番の入試で文房具を忘れてしまうこともあるでしょう。
「自分に限ってそんなことはあり得ない」なんて思っているかもしれませんが、受験に持っていくものはきちんと把握していますか?
文房具の他には、受験票、飲み物、勉強道具、ホッカイロ、防寒具・・・けっこういろいろあります。当日のスケジュールの確認や移動手段といったところも要チェックですし。
そんな中、数学の問題を解いていて作図しようとしたら、コンパスを持ってくるのを忘れてしまった・・・。そうしたことは十分あり得ることです。
実際は文房具を忘れても、受験はできます。高校の方で貸してくれることが多いですからね。少なくとも忘れ物で受験が認められなかったことは聞いたことがありません。
しかしただでさえ緊張マックスの受験本番で文房具を忘れたことに気がついてしまったら・・・頑張ってきた人にとっては頭が真っ白になるくらい動揺すると思います。受験会場の係員の人に言えば貸してくれるでしょうが、それでもメンタルが削られることとでしょう。
なのでそんなことにならないように、受験前には準備リストを作って、本番前日には一つ一つ持ち物をチェックしていきましょう。
まとめ
ここまで、特に文房具について重要なポイントについてまとめますね。
・シャープペン・・・必ず予備を持つべし。替え芯は中身が十分にあるかチェック。
・消しゴム・・・五百円玉より小さいものは処分。消しカスがまとまるものを用意しよう。
・色ペン・・・色は3色以下に。
・定規とコンパス・・・すぐに筆箱に入れる。
この点は最低限おさえておきましょう。実際の入試前の持ち物リストは、3月3日の入試本番までに別の記事に掲載する予定です。
プロのスポーツ選手も、道具にはこだわっていますよね。受験生は勉強のプロです。高いものはいりませんが、管理はきちんとしておきましょう。