友達とはNG!合格発表は一人で見に行け、という話。

こんにちは!

今日は茨城県立高校入試の合格発表日。

今年はインターネットのみの発表ということで、朝の8時から合格者の受験番号が発表されているとのこと。

受験生はきっとおそるおそる発表のページをクリックしたことでしょうね・・・。

一人で見た人もいれば、家族と見た人もいるでしょう。

この時期になると、私は自分の高校入試の合格発表を思い出します。

友達と合格発表を見にいったあの日・・・そして合格発表は友達と見に行くべきではないと学んだあの日。

今日は「合格発表は一人で見に行くべき」という人生の教訓を学んだ出来事についてお話しします。

私の体験談@合格発表

友達と合格発表を見に行く

grayscale photography of two boys hugging while laughing

私と友達は同じ高校を受験しました。

友達とは同じ部活というだけで特に仲がいいわけではなく、同じ高校を志望していることを知ったのも受験直前だったと思います。

中学から遠い高校だったので、他に受験する生徒もなく一緒に受験に行きました。

なので合格発表も自然と一緒と見に行くことに。

私の父が車を出してくれるということで、三人で高校に向かいました。

合格発表のありがちな結末?

group of people attending concert

合格者の発表を知らせる掲示板の前には、発表前からすでに人だかりができていました。

私が受けた時、その高校の倍率はなんと1・8倍もありました。

今年の茨城県の最高倍率だった水戸三高が1・78倍だったので、それをも上回る高倍率。

まだ開校3年目の公立進学校ということで当時はすごい人気でした。

ちなみに私も友達も普通科を受験したのですが、その他にあった総合学科に至っては倍率2・3倍をマークし、県内最高倍率を記録しました。

倍率2倍以上って・・・半分以上落ちますからね・・・。

それだけ人気があるということは、当然落ちる生徒も多いということ。

合格発表が始まると同時にわっと掲示板前に人が集まり、歓喜と悲嘆の声があがります。

すごい人だかりで、私も友達もたじろぐばかり。

しかし私の父はこういうお祭りムードが大好きな人間のようで(笑)、私と友達の受験番号を確認するや、人だかりをかき分けて合格発表の掲示板へと進んでいきました。

しばらくして戻ってきた父。

柄にもなく浮かない表情をしていました。

私は「もしやどっちか(どっちも?)落ちたか?」とギクリとしました。

父はポツリと一言。

「自分たちで見にいきなさい」。

仕方なく自分たちで受験番号を確認しに行くと・・・。

 

 

 

 

私は合格、友達は不合格でした。

びっくりドンキーで父に慰められる

いたたまれない気持ちの三人。

合格した僕も、喜ぶに喜べません。

結局三人でその場を後にし、近くのファミレス(びっくりドンキー)で食事。

父は「○○くん、合格だけが人生じゃないんだぞ」的なことをしみじみと語りかけていました。

それを横で聞く私も、うんうんとうなずく素ぶり(実際どう振る舞えばよかったか、今でもわかりません・・・)。

気を遣っただけかもしれませんが、友達はそんなに落ち込んだそぶりもありませんでした。

私はその高校に進学し、友達は併願していた私立高校に入学しました。

(あのとき食べたびっくりドンキーの白玉パフェ・・・おいしかったんですよね・・・(遠い目))

合格発表の喜びも悲しみも、一人で噛みしめる

人生の結末に対峙するということ

closeup photo of man face

このように友達と合格発表を見に行くと、いたたまれない気持ちになることがあるので絶対にやめたほうがいいです。

せっかく合格したのに、「合格したぜー!やっほい!!!」みたいに喜べないですからね・・・。

そのときは私がたまたま合格しましたが、逆の可能性だってあったわけですからね。

でも合格発表を友達と見に行くべきではない理由は、それだけではないんです。

こうした人生の結末を告げるイベントには、一人で行ったほうがいいのです。

なぜか?

受験という戦いの主役は誰でしたか?

もちろん親や先生や友達などのサポートもあったかもしれません。

でもがんばったのは自分という一人きりの人間なのです。

めちゃめちゃ頑張った日もあれば、サボってしまった日もあるかもしれません。

やった自分もやらなかった自分も、ひっくるめて自分の行為。

その結果が「合格・不合格」という二択しかないドライな答えとなって帰ってくる・・・それが合格発表なのです。

自分が主役となってがんばったことなら、自分一人で引き受ける。

合格の喜びも、不合格の悲しみも、すべて自分の責任として受け入れる。

この一年の感情を自分の中でぐるぐるかき混ぜながら、家路につく。

そういう機会を得られるのは、人生のおいてこの合格発表しかないのではないでしょうか。

大学受験のときの体験

white paper and brown envelope

いたたまれない高校入試の合格発表から4年。

私は二度目の大学受験の合格発表の場にいました。

(浪人したので4年後の二度目なのです)

とはいえ遠方の大学だったので合格発表は見に行かず、今日郵送されてくるはずの合否発表の通知を待つばかりでした。

その日は朝から本当に落ち着かず、心臓がバクバクいっていました。

家にいてもそわそわするばかりなので、街中に出ることに。

なぜか地元の大学のキャンパスの周りをぐるぐる歩き回っていました。

夕方になって家に帰ると、合否通知が届いていました。

開けてみると結果は・・・不合格。

とても残念でしたが、自分がやってきたことの結果なので、悔しい気持ちはありながらも受け入れることができました。

少なくとも高校受験の時のモヤモヤした感じはなく、スッと自分の中で消化できたというか。

自分が主役として頑張ってきたことを、自分一人の結果として受け入れられた気がします。

まとめ

そういうふうに考えていくと、合格発表は友達はもちろん、家族も連れて行かず一人で見に行ったほうがいいと私は思います。

インターネットの合格発表であっても、ご家族は家から離れたほうがいいでしょう。

人生の結末を自分一人で受け入れるために。

かのビリギャルで知られる主人公の「さやかちゃん」も、慶應大学の合格発表は一人で家のパソコンから見たそうです。

合格・不合格というシンプルな結果はあれど、そこにいたるまで一人一人違うストーリーがあるはずです。

ぜひ受験生の皆さんには自分が紡いだストーリーと向かい合ってほしいと思っています。

最後に、受験生の皆さんお疲れ様でした!

 

(ちなみにさきほどの友達なのですが、進学した私立高校が指定校推薦の枠をたくさん持っていて、現役で東京の有名大学に合格できたんですよね。一方私の高校は新設ということもあり推薦枠はほとんどなく・・・。父の言う通り、合格したことが全てではないということですかね・・・。)