こんにちは!
今日、ついに梅雨明けしましたね!
去年より2週間以上早い梅雨明けということで、早めに夏が来たような感じがします。
というわけで、これからずっとあts・・・いや、今日は書くと秋までずっと気温が高いことについて書きそうなので、やめておきます。
今日は、先日読んだ小説の中で気になった言葉をご紹介しようと思います。
「勉強はローリスク」という言葉。
とある中学生の女の子の話です。
その子は幼い時にピアノの才能を認められ、ずっとピアノ漬けの暮らしをしていました。
友達も作らず、学校も時には休み、親の期待を一心に受けて、ピアノの練習に打ち込んでいました。
中学校に上がってもその調子だったのですが、あるときから自分より才能に恵まれた子達に圧倒されるようになり、コンクールでも惨敗が続くようになりました。
自分はピアノではもうやっていけないかも・・・と思うのですが、他に居場所はもうありません。
友達もいないし、勉強もついていけない・・・その子は次第に不登校になっていました。
そんな絶望の日々にいた女の子ですが、不登校の生徒たちが通うフリースクールに自分も通うようになります。
そしてそこの先生にこう言われました。
「勉強が不安なんだ。それじゃ一緒に勉強しよう」
フリースクールでも勉強を教えてもらえるとは思わなかった女の子は驚きます。
先生はこう続けます。
「あなたはずっとハイリスクなところにいたのね。でも大丈夫。勉強はローリスクだから」
勉強はローリスク・・・なるほど、これはいい言葉だと思いました。
音楽だったりスポーツだったり、自分の好きなことに励むのはいいことです。
一方で、誰よりも多くの成功をつかもうと思ったら、多くの犠牲を伴うようになります。
その女の子のように、普段の生活の全てを捧げてでも、そのことに打ち込まなくてはいけないこともあるでしょう。
しかし、それでも成功が保証されるわけではありません。
自分より先天的な能力や与えられた環境で恵まれた人がいるからです。
聞くところによると、コンサートだけで食べていけるピアニストは日本では10人もいないとのこと。
身を粉にする努力をしたとしても、誰もがスーパーエリートになれるわけでもない・・・この先生が言うように、まさにハイリスクの勝負と言っていいでしょう。
一方、勉強はこのように多大な犠牲を払う必要はありません。
自由時間のうち数時間を充てれば、誰でも上位に行くことができます。
勉強しながらでも友達は作れますし学校もいけます(当たり前ですが・・・)
そのうえ勉強で得た力はどこでも使えるので、無駄になることはありません。
テストや入試での結果につながりますし、何かを覚えたり理解したりする力はどこの世界でも必要だからです。
「あんなに勉強しなくてもよかった・・・」という後悔は、私は未だに聞いたことがありません。
そう言う意味では、まさに「勉強はローリスク」と言えるでしょう。
小説の中でその女の子はフリースクールで勉強を続け、なんとか学校に追いつけるようになりました。
ピアノのことはその後触れられていませんでしたが、友達もできて充実した終わり方になっていました。
もちろんそれでもハイリスクの勝負をする意義はあると思います。
現在第一線で活躍している人たちは、そのリスクを冒してでも成功を手にしたのですから。
しかし、失敗した時のことを考えると・・・その道については、私はとても全ての子供たちには勧められません。
ローリスクというと、堅実でつまらないと思われるでしょうか。
しかし、本当に大きな成果はそのローリスクの先にあると思うのです。
会社員になるにしろ公務員になるにしろ独立するにしろ、学力は求められます。
勉強から逃げ続ければ、仕事に必要な学びを得ることはできません。
勉強というローリスクを避けることは、あとになってとんでもないハイリスクを招くことになるのです。
なので、私は今日も勉強というローリスクな方針を子供達に示していきます。
これこそが、真のリターンを生み出すものと信じています。
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