その頑張りが尊い

こんにちは!

月曜日は大雨に見舞われましたが、昨日と今日といいお天気に恵まれました。

少し日光浴でもしようと思い道の駅のベンチでコーヒーを飲んでいると、ツバメが何羽か飛んでいます。

どうやら道の駅の建物に巣を作っているようです。

なんとなく自然を身近に感じたひとときでした。

 

さて、昨日の中三の授業でのこと。

生徒のSくんの調子がいまひとつ良くありません。

ノートを見ても、いつもよりちょっと雑になっているような・・・。

 

どうしたの?と聞いてみると

「今日は部活の大会があって、それでけっこう疲れちゃって・・・」とのこと。

 

確かに今日は部活の総体があり、かなり頑張ってきた様子。その疲れが勉強に滲み出てきたようです。

 

「どうする?疲れたなら家に帰って休む?」と聞きましたが

「いえ、まだがんばります」との返事。

 

そこからSくんは気持ちを盛り返し、しっかり勉強を続けました。

 

その結果、英語のテストはなんと満点!数学のテストはあと一問及びませんでしたが、いつもより難しいテストに対してよく健闘しました。Sくんの粘り勝ちだと思います。

 

また先日塾に入ってくれたばかりのHさんとFさんですが、こちらも総体がありかなり長引いたようでした。しかし8時前後に塾に到着し、そこから最後まで勉強に励んでくれました。まだ入ったばかりなのに、素晴らしいガッツだったと思います。

 

「疲れたから休む」

 

そう言うのは簡単です。

 

そう言えば周りの大人の中にも

 

「そうだね、疲れたから休もうね」と心地いいことを言ってくれる人もいることでしょう。

 

人間とは弱いもの。できれば嫌で面倒なことはやりたくないし、楽をしたいと思うのが常です。

 

未完成な中学生なら尚更のこと。

 

面倒臭い勉強をやるより、家で寝転がってスマホをいじることの方がよほど魅力的なことと思います。

 

しかし、SくんもHさんもFさんもそれを選びませんでした。

 

楽な道を歩まず、面倒くさい勉強と向き合うことを選びました。

 

大変尊い決断だと思います。

 

総体の後という疲労困憊の状況でも、やるべきことに向き合う姿勢が取れれば、成長の道は近いことでしょう。

 

ここでよく「疲れているのに勉強したって、効率が良くないよ」という人がいます。

 

しかし塾に来て勉強するのに、全く疲れていないことなどあるでしょうか。

 

塾に来る前には学校でも勉強したり部活をしたりいろいろあって、家に帰ってもそれぞれのやることがあることと思います。

 

元気いっぱいで塾に来られることの方が珍しいのではないでしょうか。

 

「疲れたから・・・」などと言っているのでは、「じゃあいつ勉強するの?いつなら疲れてないの?」と聞かれることになってしまいます。

 

もちろん頑張ったからと言って成果がすぐ出るわけではありません。その日の確認テストに不合格となることだってあります。しかし翌日に良い成果をだすために、「昨日はとりあえず休んだ」のと「昨日は疲れたけどがんばって勉強した」のでは成功率に格段の差が生まれます。なにより「自分ってけっこうやるじゃん」というような自分を認めてあげられる気持ちに差が出ます。

 

10時を過ぎ、疲れを見せながら帰っていく生徒たち。私は生徒たちを見送るときには、その顔を笑顔で見送り、その背中に頭を下げています。

「よくがんばったね」

「大変なのによく来たね」

「明日はいい結果が出ると良いね」

 

生徒たちの頑張りが実を結ぶように、私も必死の指導をこれからも続けていくつもりです。

 

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