こんにちは!
季節が進んでいき、日が暮れるのも早くなってきましたね。
週末は台風が来るとのことなので、用心が必要になりそうです。
さて、昨日は3年生の国語の授業をやりました。
題材となる教材は、「故郷」という小説。
作者は中国の小説家、魯迅です。
この小説、私が中学生にも教科書に載っていました。
文章を読めば思い出す方も多いと思います。
簡単にあらすじを言いますと・・・
苦しい生活をする家族を自分の家に呼び寄せるために、久しぶりに故郷に帰った「私」。
暗い印象の故郷の中で、かつての友であったルントウの名を聞く。
子供の頃の楽しい思い出が蘇るも、久しぶりに会ったルントウはすっかり変わってしまい他人行儀な態度となってしまった。
やりきれない気持ちで故郷を後にするも、幼い子供たちの交流を目にし、未来への希望を託すのだった・・・
・・・と、こんな感じのお話でございます。
雰囲気としては、少し暗いお話になります。
魯迅自体が、社会で報われない弱者を書くことが多かった作家だったので、この作品もその傾向があります。
3年生には昨日授業をして、今日は自習の中でその演習問題を解きました。
小説ではありますが、やはり生徒たちにとって難しい言葉が出てきます。
「寂寥」「やるせない」「他人行儀」・・・
普段から言葉について考えていないと、意味がわからない言葉になると思います。
国語はまず、読解力より先に語彙力。
何が書いてあるのかわからないと、問題に挑戦することすら許されません。
生徒たちにはその都度「知らない言葉はない?」とこちらから聞いています。
成績が低空飛行の生徒は、総じて日本語が弱いことが多いです。
どんな教科でも(たとえ英語でも)、問題は日本語で書かれています。
これが読めないがために、ミスを犯す生徒が実に多いのです。
勉強に限らず、何を言っているのかわからないのに映画やテレビを楽しむことはできないですよね。
言葉を知らないと、娯楽や芸術を鑑賞することもできないわけで・・・。
この魯迅の「故郷」も、さびしい雰囲気ながらも最後に見出す希望の描写が切実で趣深いものがあります。
学力向上を図りつつ、こうした文章の良さも味わえるような日本語力を、生徒に身につけてもらいたいと思っております。
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