こんにちは!
今週から学校が始まりましたね。
私の娘も今年から小学生。
入学式では少し緊張していましたが、もう今では早くも小学校生活を楽しんでいるようです。
小学校の入学は、なんとなく楽しげではあるのですが・・・中学校のほうはどうでしょうか?
幼稚園(保育園)→小学校→中学校→高校と学校が変わっていく中で、実は「小学校→中学校」が一番変化が大きいと思うのです。
そんな変化が大きい環境の中で、私が声を大にして言いたいのは・・・
とにかく予習せよ!!
ということ。
新中学一年生はもとより、二年生と三年生にも言えることです。
今日はこの「予習」について、お話ししてみようと思います。
さきに中学生活の変化について話しますが、予習について先に知りたい方は「古河の中学生の勉強は、予習に全集中!」からお読みください。
変化の大きい古河の中学校生活
教科担任制
小学校では、全ての教科を1人の先生が受け持っていました。
朝から下校時まで、同じ先生が教室にいます。
しかし中学校では、教科ごとに担任の先生が変わります。
クラス担任の先生はいますが、授業の先生は違うのですね。
当然先生によって授業のやり方はちがうわけで・・・。
このことが、のちに述べる予習の大切さに繋がって行きます。
定期テスト
小学校にもテストがありましたが、単元ごとにやるものが中心だったと思います。
これに対して中学校のテストは、定期的に行います。
だいたい一つの学期に1回か2回くらい。
これを定期テストと言います。
各教科ごとに範囲が決まっていて、テスト期間というものが設けられていてその時期に一斉にテストをやります。
小学校との大きな違いが、順位が出ること。
小学校のテストで順位を出すことはあまりないと思いますが、中学校のテストではきっちり出します。
一位から最下位まで。
そしてその結果は、次に話す高校入試にまで影響することとなります。
高校入試
中学が終われば多くの人は高校に行くわけですが、それには入学試験があります。それが高校入試。
学校ごとに試験や合格点が決まっていて、それに合格すれば入学できます。
もちろん落ちることもあるので、なかなかハードです・・・。
この入学試験には、高校入試そのものの他に中学の成績も加味されます。
「最後の高校入試だけがんばればいいんだよー」なんて呑気に考えていると、いざというときに合格に届かなくなることも・・・。
古河の中学生の勉強は、予習に全集中!
そもそも・・・予習とはなんぞや?
ここから予習の大切さについてお話しします。
・・・とその前に、「予習ってそもそも何?」という人もいるかもしれません。
無理もありません。
小学校で予習をする人はほぼいないでしょう。
その日に習うことは、その日初めて授業で聞くというのが一般的だったからです。
予習とは、「授業の内容を先に勉強しておくこと」です。
たとえば英語では、
・わからない単語は全て書き出して、意味を調べる。
・教科書の文章をノートに写して、日本語訳を書く。
・ポイントとなる文法を押さえておく。
といったところでしょうか。
数学では出てくる解法を整理して理解し、先に問題を解いてみるとか。
国語、社会、理科では先に教科書を読んでおくとか。
中学校の先生も、この辺のことは先に言ってあるかもしれません。
何事も、先手必勝
しかし、実際にやってくる生徒は多くありません。
私の勤務する塾でも英語の書写和訳を宿題にしますが、学校でも言われているはずなのに腰は重いです。
しかし、その効果は実に大きい。
先に自分のペースで理解を進めていけるので、授業よりも頭に入りやすいからです。
先生の板書や指導のペースに合わせる必要がないので、ゆったりと教科書に付き合えます。
「授業も受けてないのに、1人でわかるなんて無理だよ!」
そういう声もあるかもしれません。
大丈夫です。全てを理解する必要はありません。
予習で大事なことは、「何が理解できて」「何が理解できない」かを判断することです。
理解できていることは、授業で真剣に聞く必要はないですよね。
理解できないことにこそ、耳を傾けて欲しいのです。
予習によって、学校の授業のメリハリがつきます。
「ここはわかるから大丈夫」「ここは真面目に聞かないと・・・」
そういうリズムがつくんですね。
もうこの時点で、あなたは授業を制しています。
その授業で必要なことを、ほぼ理解することができるでしょう。
これこそが、先手必勝。
授業に「ついていく」のではなく、自分が授業の先頭に立つのです。
それは「積極的に手を上げろ」みたいなことではなく、授業が始まった時点で授業の内容の全体を高いところから見下ろしているようなもの。
周りの生徒よりも何段も高いところを陣取れます。
先回りして予習するからこそ、このような有利な位置を取れるのです。
先生ガチャに、ご用心!?
さきほど、中学校は教科ごとに先生が変わるという話をしました。
全員が素晴らしい先生ならいいのですが、残念ながらその可能性はとても低いです。
いいなと思う先生もいれば、苦手に感じる先生もいるでしょう。
私が勤める塾の生徒にたまにいるのですが、「理科の先生が苦手で、勉強できない」という話を聞くことがあります。
先生が嫌いで、その教科も嫌いになるのはよくある話です。
しかし、成績も悪いままというのはいただけません。
「先生が嫌いで〜」という話は周りの人には通用しても、高校入試では聞いてくれないからです。
先生が好きだろうが嫌いだろうが、点数が取れなければ「この子は勉強しなかったのね〜」という判断をされます。
なので先生が嫌いでも、その教科の点数は取らなくてはいけません。
そこで登場するのが予習です!
予習そのものに、先生は関係ありません。
自分と教科書の関係でしかないですからね。
予習で7割くらい理解できれば、授業で先生の話を聞くのは3割で済みます。
苦手な先生の授業こそ、予習がはかどることでしょう。
いまはYouTubeで授業動画も多く見られるので、そうしたところから理解を得るのもありですね。
苦手な先生がいても、不運で片付けるのではなく自ら予習に励みましょう。
復習はやらないとダメ?
「予習復習をしっかりやりましょう」といいますが、予習をやった上でも復習もやらないといけないのでしょうか?
もちろんやれれば理想だとは思います。
理解の定着に、反復学習は欠かせませんから。
とはいえ、なかなかその時間を確保するのは易しいことではないと思います。
次の授業の予習もある中で、全教科の復習まで行うというのは容易ではないでしょう。
なので授業内で理解できていれば、復習は基本的に必要ないと私は考えます。
授業でも理解できない点があれば、ノートにそれを書き留めて授業後に解決できるようにしておきましょう。
ただし、数学については復習もできると望ましいです。
数学は「わかる」と「できる」の差が大きい教科だからです。
予習や授業でわかったとしても、実際に問題を解けるか、その理解を自分の中に定着できるかはまた違いますから。
なので数学については、授業で扱った内容についていくつか類題を解いておくといいですね。
このひと手間が、定期テスト対策で重要な助けとなります。
まとめ 〜完璧でなくともいいので、少しでも予習を進めるべし〜
ここまで予習の大切さをお話ししました。
さきほど予習について話したような英語の書写和訳までできるといいのですが、その日の調子によって全部はできないこともあるでしょう。
そういうときは全部はできなくてもいいので、少しだけでもいいからやってください。
単語調べだけでもいいです。
それだけでも人より先のスタートラインに立てますから。
新しく中学生になった皆さんは、ぜひ予習を中心にして勉強に取り組んでください。
また二年生や三年生も、予習に本腰を入れましょう。
予習は復習ほど大変ではありません。
全部を理解し切る必要はないのですから。
ぜひ先手必勝の勉強をしてください!