好きな子について英語で書いてたら、高校入試で100点取った話

こんにちは!

春爛漫の日が続いたかと思いきや、なんだか最近は寒いですね・・・。

私も鼻をすすりながら、パソコンに向かっています。

もう桜はすっかり散ってしまったのですが、前に権現堂に桜を見に行ったお話を書いたことがありました。

コロナ禍にもかかわらず人がたくさん来ていたのですが、そのなかで特に多かったのが・・・

カップル!!!

いやー、カップルの多いこと多いこと。

3〜4組にひとつはカップルでは??というくらい、仲睦まじい男女が多く見られました。

かたや私は男1人・・・。

私も妻がいるのですが、こんな桜並木の下を手を繋いで歩くなんて、いったいどれだけ昔のことでしょう(しみじみ)

恋を謳歌する若者たちを目にして、かつての幸せを思い出していたのでした。

春といえば、恋の季節でもありますね。

環境が変わって、素敵なひとを見つけてときめくことも多いのではないでしょうか?

この季節になると、かつて好きな人がきっかけで英語を勉強し始めたことを思い出します。

「恋と勉強は関係ないでしょ。ネタが尽きて色ボケしはじめたか?」・・・なんて意地悪は置いておいてください笑

今日は、「好きな人について英語で日記を書いてたら、高校入試で100点を取った」という嘘のような本当の話をお送りします!

英語が苦手だった、中二の頃

いまでこそ英語は得意だし好きで勉強しているのですが、かつては大の英語嫌いでした。

意味もわからず覚えるのがいやだったんですね。

たとえば「This is a pen.」という文章があっても、なぜ「これはペンです」になるのかわからなかったのです。

というかアルファベットからすでにつまづきかけていました。

私の頃は、ブロック体の他に筆記体も覚えないといけなかったのですね。

なんとかブロック体の大文字と小文字を覚えたのに、今度は意味不明に線が曲がった筆記体を覚える・・・。

他の教科はまぁまぁできていたのですが、この英語だけはずっと天敵。

筆記体のテストでは不合格の生徒は居残りだったのですが、テストの結果クラスで居残りは2人だけ。

私と、全教科万年ビリのOくんでした。

Oくんのことはさんざん日頃からおバカキャラでいじっていただけに(Oくんごめん)、この結果には大変悔しい思いをしました。

その後も毎授業のようにやる英語の単語テストでは、0点を取る時もあったりして。

「日本人なんだから英語なんてできなくたっていいじゃん!!」

そう本気で思ってましたねー笑

中二の二学期の通信表では、ついに英語は5段階中2にまで低下。

もはやあきらめの境地でございました。

英語で日記をつけ始める

進研ゼミの「日記特集」に刺激を受ける

さて、そんな私ですが、当時は進研ゼミをやっておりました。

私の住んでいたところは塾が少なく、勉強といえば進研ゼミが一番メジャーだったんですね〜。

進研ゼミには毎月雑誌のような読み物が送られてきて、これを読むのが私の楽しみでした(勉強の方は・・・まぁそんなでもなかったのですが笑)

そのなかに、「日記をつけよう」という記事があったのですね。

どんなことが書いてあったかは今となっては覚えていないのですが、その中には

「ただ日記をつけるよりも、ローマ字や英語で日記を書いてみよう」

という一文がありまして。

それで試しにやってみたんですね。

ローマ字の日記はかの宮沢賢治も書いていたらしく、最初はそれを真似していたのですがローマ字を書くのがめんどくさくてすぐに挫折。

代わりに英語で書くことにしたのです。

好きな女の子のことしか書くことがない笑

英語で日記を書く行為は、当時の私に取って新鮮でした。

というのも、当時の英語の授業といえば英語で書かれたものを日本語に訳すことが主流で、英語を書くときといえば単語テストくらいのものでした。

いずれも暗記が大事なので、覚えていないと0点です。

しかし英語の日記は、テストではないので自分で自由に書けます。

この日本語は、英語でなんというんだろう・・・?

当時家にあった簡易版の和英辞典を片手に、日記で出てくる言葉たちを片っ端から調べて行きました。

とはいえ当時はただの中学生。

朝起きて学校に行って授業を受けて部活をやって帰って寝る・・・。

その繰り返しです。日記のネタになりそうなことはないように思えました。

しかし、当時の私には・・・・気になる女の子がいました。

同じクラスの女子だったんですねー・・・これ以上は恥ずかしくて詳しくは書けませんが。

当時は陰キャまっさかりの男子だった私でしたが、精一杯の勇気を振り絞ってなんとか彼女に話しかけたのですね。

そんなこんなを日々の日記に書いていたのです。

「今日はこんなことを話した」

「グループ活動で一緒だった」

「なんか目があった・・・」

・・・なんか自分で書いててちょっとキモいのですが笑

でも当時はそんな感じで毎日ネタがあったので、英語の日記は飽きずに続けられました。

間違いは気にしない

自由にかける英語日記ですが、自分しか見ないので間違っていてもわかりません。

なので間違いだらけでした。

あとになって当時の日記を開いてみると、「彼女に会った」が「saw her」のところを「seed her」と書いていたり。

「あー・・・当時の自分、不規則動詞わからなかったんだなぁ」と思いました💦

こうして間違いがわかるのも英語の知識が多少あったからで、そういうのが皆無だった当時は何が間違いかも気にせずにガシガシ書いていました。

でもそれがかえってよかったのだと思います。

もしテストのように間違いを気にしてビクビクしていたら、そんなに毎日書くことはできなかったのでしょう。

間違ってもいいから、とにかく量をこなしていく・・・

当時は意識していなかったですが、何かを身につけるのに大切な姿勢を、その時に無意識に行っていたようです。

英語がめちゃくちゃ得意になる

英語の先生にも恵まれる

中学三年生になって、クラスが変わりました。

当時好きだった女の子と同じクラスになり(当時は6クラスもあったので、これは奇跡でした!)、ますます英語日記ははかどります。

また英語の先生が変わりました。

それまではきつい先生だったのですが、松岡修造のような熱い先生になりました笑

本当に情熱的な先生で、英語が好きなこともたくさん伝わってきて、素晴らしい先生でした。

高校入試で100点を取る

ますますはかどる英語日記とこの先生の存在もあり、英語の成績は急上昇。

通知表はついに5になりました笑

英語についてはほぼ向かうところ敵なしとなり、迎えた高校入試でもズバズバと力を発揮。

これは満点では・・・?と思い高校入学後に先生に聞いたところ、本当に満点でした!

その後も大学入試では英語を柱にし、大学でも英語を使う分野を専攻しました。

いまの学習塾の仕事をしているのも、この英語の伸びによるところが大きいんですよね。

飽きっぽいところがある私ですが、この英語日記は高校に行っても続けていました。

まとめ〜好きなことと勉強をつなげてみる〜

テストのために勉強する・・・。

間違いではありません。勉強は成績を上げるためにするものです。

一方で、楽しみのためにやる勉強があってもいいのではないでしょうか。

英語は日常に密接に結びついているので、特に普段の習慣に取り入れることが可能です。

英語の本を読んでみるとか、英語の曲を聞いて歌詞を読んで訳を考えてみるとか。

私は英語の日記を通じて、日本語とは違う言葉で気持ちを綴ることの楽しさを学びました。

さらに「言葉ってこういうふうになりたっているんだなー」という勉強にもなりましたし。

生徒に英語を教えていると、言葉に対する感覚の鈍さが気になることがあります。

読書習慣なども関係するのかもしれませんが、言葉をつづることに不慣れすぎるといいますか・・・。

どんな勉強も、どんな仕事も、言葉で成り立っています。

ぜひ遊び感覚でいいので、言語に触れる機会がもっとあるといいなー、と思ったのでした。