古河の学習塾・・・オンライン授業はアリかナシか?

こんにちは!

このブログを見てくださっている方は、パソコンやスマホからこの記事を読んでくださっていると思います。

世はまさにネット社会。スマホがない世界なんかはいまや想像できないですよね。

ちなみに私は先日スマホが壊れて使えなくなってしまいました。

契約していた携帯会社では即日修理・交換などができず、元通りスマホが使えるようになるまで数日を要することに。

家以外でパソコン作業をするときはスマホのテザリングをつないでいたのですが、それが使えないのでWi-Fiを探しながらの作業になっています。

この記事も旧4号沿いのコメダ珈琲で書いています・・・モーニングおいしい。

さて、こうしたIT化の波は学習塾にも及んでいます。

それはコロナ禍によるオンライン授業。

感染症対策の一環で、塾には来ずにオンラインで対応している塾も古河にあるのです。

家から出ることなく塾に授業が受けられる・・・少なくとも感染の危険性はありません。

環境としては良いように聞こえますよね。

ではいいことしかないかというと・・・これは生徒にも塾にも結構大変なものだったりします。

今回はそんな古河の学習塾のオンライン授業の実態について、私の塾での経験をもとにお話しできればと思います!

(あくまで私の塾でのケースなので、塾によってちがうことを予めご了承ください💦)

(2021年5月13日追記:これは藤原学習塾を作る前に勤めていた塾のお話です。藤原学習塾の話ではないのでご注意ください!)

学習塾のオンライン授業ってどんなもの?

ところで学習塾のオンライン授業はどのように行われているのでしょうか?

オンライン授業では生徒は自宅、講師は塾にいます。

使う機器はパソコンやタブレット、スマホなど。

うちの塾は、割合で言うとスマホが一番多いですね。一番動作が安定していて使いやすい感じがします。

そこからskypeやzoomなどの通信アプリを使ってお互いの動画や音声を交信できるようにします。

この辺の通信は、入念に事前テストをしていました。いざ授業になった時にトラブルで話せなくなったら困りますからね。

きちんと交信ができることがわかったら、そこから授業スタートです。

私のところは個別指導なのですが、オンラインでも授業の内容は特に変わりません。

決められた範囲のところを教えて、問題を解いてもらって、解いたものを見せてもらって、解説する。板書が必要なところは講師が書いたものを生徒に写してもらう。授業が終わるころには次回までにやってきてもらう宿題を指示する。

オンライン授業でも通常通りにやっていきます。

流れはいつもと同じなのですが、ではその授業の効果はと言うと・・・。

通常授業と同じとは言い難い面が多いです。

どんなところに違いが現れるのか。

いいところと問題点に分けて考えてみましょう。

学習塾のオンライン授業のいいところ

コロナの感染リスクを下げられる

そもそもオンライン授業が導入されたきっかけはこれですよね。

人のいる密なところは感染しやすいのだから、人がいないところにいれば良いと。

つまりは家にいれば良いと。

そういうわけで塾に行かなくても済むようにオンライン授業が導入されたのです。

確かに家から出なくてもいいのならそれに越したことはないですよね。

コロナ禍にあってもたらされたITの恩恵ともいえますが、コロナと関係ないところでも良い点があります。

通塾の心配や送迎の手間がなくなる。

塾に行かなくても良いので、通塾にかかる心配や手間も同時にカット。

夜に塾から帰ってくる子供を心配して待たなくても良いですし、送迎のことを考えながら日々のタスクを考えなくても良いのです。

家から塾までの道のりをどうしたらいいのかというのは塾通いにおいてけっこう大きい課題で、送迎のやりくりで頭を悩ます保護者の方もよく見ます。

オンラインならその手間がまるまるなくなりますからね。

そうした事情から、コロナがなくてもオンライン授業を希望する声は多いのです。

学習塾のオンライン授業・・・ここが問題

コミュニケーションがスムーズにいかない

このコミュニケーションがうまく取れない問題は、オンライン授業の最大の短所だと思います。

通常授業と比べると、お互いの情報が少なすぎてやりとりが減ってしまうのです。

オンライン授業でわかる情報は、お互いの顔と音声と、カメラで写せる範囲のノート。

当然ながらやりとりは画面越し。

コミュニケーションとしてはけっこう限定されている条件下で授業が進んでいってます。

通常授業では授業の内容から離れて雑談しているような時間も、オンライン授業にはありません。

いつもの授業ではわからないところを聞いてくる生徒も、オンライン授業では黙ったままでした。

講師からしても授業はやりづらいです。

「ノート見せて」と言って見せてくれる範囲のことしかわからないので、たとえばどうして間違ったかの判断がしづらいのですね。

たとえば通常授業ではノートの端っこに書いたこの筆算が間違ったんだなとわかるところでも、オンライン授業ではそこまで映るとは限らないので確認に手間取ります。

通常授業では発生しないようなやりとりのロスが多くて、スムーズにとはいかないのが現状です。

使える教材の範囲が狭い

学習塾のいいところの一つが、その教材の豊富さ。

学校には教科書とワークくらいしかありませんが、塾にはさらにいろんな種類の教材があるのです。

教科書と同じように作った問題集、単元ごとに作られた問題集、基礎のものや応用のものが揃った問題集、入試対策できる問題集・・・。多くの塾にはこうした問題集がおいていることと思います。

生徒の状況に応じて、こうした教材から欲しい箇所をピックアップして生徒に解いてもらう・・・学校にはできない塾ならではのきめ細かさと言えるでしょう。

しかしこうした塾の長所は、オンライン授業ではなくなります。

生徒の手元にあるのは、自分の教材だけ。

それ以外の教材はほぼ使えません。

そうした教材をこちらのカメラで部分的に写して解いてもらうことはできますが、何ページもというわけにはいきません。

読み込めるものが自分の手元にある教材しかないので、解いてもらう問題もワンパターンになりがち。

特に受験生には基礎から入試レベルまで幅広い問題を解いてもらっているので、そういう生徒がオンライン授業になるとこちらも苦しいです・・・。

生徒が集中しない

通常授業とオンライン授業では、生徒の集中度も違いが。

通常授業では、塾のドアを開けた瞬間からもう塾の世界が広がっているわけです。

講師がスタンバイして待ってるし、他の生徒も勉強しています。

塾に足を踏み入れた時から場の空気が変わるので、勉強モードに変わりやすいのですね。

一方オンライン授業はというと、場所は日常の延長です。

授業を受けるのは自分の部屋だったり、居間だったり・・・。スマホのスイッチひとつで塾と繋がるだけなので、日常との境目が薄いんですね。

そうなると集中はしづらいです。特に精神年齢が幼い子ほどその傾向は強い。

一番顕著なのは小学生の低学年くらいの子で、講師がいても基本遊んでいます笑。

頑張れる子はそれでも一生懸命頑張りますが、残念ながらそんな生徒は一握り・・・多くの生徒は日常の惰性に流されて集中できません。

家の中はけっこう見られる。

講師から見えるのは、何も生徒の様子だけではありません。

生徒がいる空間の様子もわかります。

そうするとわかるんですね。その子の暮らしているところがどんなところなのかが。

「きちんと片付いているなぁ」というところもあれば、「あー・・・」というところも笑。

「見えている範囲だけ片付けておけば大丈夫」と思われているかもしれませんが、カメラが固定されているとは限りません。

生徒のノートを見せてもらう時にカメラを切り替える時があります。

「ちょっと待ってください・・・」なんて生徒がノートを探している間、カメラが別方向を向いているときが。

さっきまで片付いていた丸の内のオフィスみたいな空間が、あら不思議。

どこの密林に探検に来たのかなー?ということも珍しくありません。

「塾の先生に散らかってるところ見られたって平気♪」というハートが強い方なら別にいいのですが(私もそのことについて授業中触れることはありませんし)、そうではないのなら授業のたびに片付けなくてはいけなくなるかもしれません。

私は家での片付けはかなり苦手にしているので、自分の子供がオンライン授業を受けることになったら相当大変になるなぁ・・・と今から心配しています💦

まとめ・・・オンライン授業は慎重に!

以上が私が思っているオンライン授業の長所と短所です。

私が仕事しているのは個別指導の塾なので、集団指導や自立型のところは勝手が違うかもしれません。

しかし古河には同じような個別指導の塾が多いので、わりと他の塾も共感してくれる点もあるのかなーと思ったりもしています。

私はコロナ対策としてはオンライン授業は利点があると思いますが、その他については通常授業の方が勝っていると思います。

コロナなどやむを得ない場合はオンライン授業も致し方なしと思いますが、それ以外でオンライン授業を考えている場合は慎重に考えましょう。

目先の便利さに飛びつくと、かえって授業料に見合ったサービスを受けられないということになりかねませんからね・・・。