今日ツイッターを見ていたら、こんな記事が流れてきました。
スマホで動画を見ながら勉強をする人が増えている。現役東大生の西岡壱誠氏は、「参考書で勉強するよりも効率がいい。その理由は3つある」…
私も個人的には動画が勉強の中で果たす役割について、とても期待していました。
そしてこの記事の通り、東大生から見ても動画の効果というのは絶大なんだなぁと強く感じました。
今日は動画で勉強することの意味について考えていきたいと思います。
動画学習についての東大生3つの主張
この記事の中では、東大生である筆者が動画で勉強することについて3つのメリットをあげています。
動画学習メリット1・ざっと見ができる
まず動画授業の利点として一番はじめにあげたいのは、「ザッと流せる」ということです。
東大生は、本を読むときも、動画を見るときも、勉強するときも毎回そうなのですが、まずはその項目をザッと流し見するのです。例えば本なら、わからないことがあるのを前提として一度全部を読み切ってしまう。それにより、「よくわからないけど、全体像はなんとなくわかったぞ」と大ざっぱに理解をします。難しい言葉で言うなら「マクロな視点でその項目を眺める」のです。
難しいことを勉強する時、最初から正確な理解を心がけてテキストを読み進めることは必ずしも適切なやり方ではありません。
理解が進むのが遅くなってしまい、モチベーションが下がってしまうことがあるからです。
そうならないために、最初は大まかな理解でいいのでどんどん進めていき、2周目以降で理解を深めていく方がより効率的というもの。
そしてその勉強法については動画での学習の方が威力を発揮します。
テキストでは文字を追うためにある程度の集中が必要ですが、動画学習の場合講師がわかりやすく授業を進めてくれるので、流れに乗って動画を眺めるだけで大まかな理解は達成されます。
通学中の時間などに聞き流すだけでも理解の一助になるでしょう。必ずしも画面を見る必要もありません。
また記事中にも紹介がありますが、再生速度を変えて視聴できる場合もあるのが動画の強み。
速度をあげて視聴すれば時間の節約にもなります。
もちろんこれだけでは理解の定着にはなりません。まだ大まかな理解でしかないのですから。
動画のいいところは、こうした「理解の準備運動」ができるところにあります。
テキストの読み込みや学校の授業を迎える前に、こうした準備運動ができていれば理解の深さは格段に違います。
周りと差をつけるのにとても役立つことでしょう。
動画学習メリット2・わからないところをピンポイントで勉強できる
YouTubeの動画では、概要欄やコメント欄に「○分からこの話が見られるよ」と書いてあることがあります。そこをタッチすれば、ピンポイントでその動画を見ることができるのです。このようにして勉強をしていけば、わからないところだけを重点的に、そして効率的に学び直すことができます。
このようにわからないところを絞って勉強できるところも、動画学習の魅力ですね。
たとえば日本史の鎌倉仏教のパート。ここでは複数の宗派が出てきて高校生が混乱しがちな箇所です。
そのなかで「坐禅をメインとする宗派は曹洞宗と臨済宗だけど、違いはなんだろう?」と疑問に思った時には、その該当箇所まで再生のスクロールバーを持っていけばピンポイントでの学習が可能です。
ちょうど私も今日中学数学の確率の応用問題の勉強をしようと思い動画学習をしていたのですが、該当動画は基本問題から始まっていました。
そんなときでも基本問題をとばして応用問題のパートを見られるのは、動画学習の醍醐味です。
もしこれを学校の授業でやろうとして、「先生、そこのところはもういいから先のアレやっちゃってよ!」なんて言おうものなら、先生に怒られる上に周りから総スカンですよね・・・。
動画の中には「このパートは何分何秒から」というふうに指示があるものも多いので、簡単に該当箇所を探し出せます。
こうした点も是非活用したいですね。
動画学習メリット3・わからないところに遡りやすい
中学の勉強だろうが小学校の勉強だろうが、入門編だろうがなんだろうが、動画ではいくらでも戻ることができます。例えば「とある男が授業してみた」というチャンネルは、中学生向けの動画をメインに配信しています。東大に合格した僕の友達は、高校生の時わからないことがあったら、この動画で中学生向けの授業まで戻って勉強していました。
全ての学年の勉強が動画という枠の中で完結するというのも、動画学習の強力な長所です。
たとえば上記の「とある男が授業をして見た」やスタディサプリなどの学習動画では、小学校から高校までの授業が収録されています。
たとえ復習の範囲が学年をまたいで遡ったとしても、クリックひとつで該当の動画を見られるのもまさに動画学習の強みというもの。
実は学年をまたいでの復習というのはまったく珍しいことではありません。
私が教えている塾でも、中学生が小学生の範囲の算数を勉強し直していることは日常の光景です。
たとえば中学一年生の数学で出てくる一次方程式では、速さと道のり・時間の関係を問う問題がよく出てきます。
しかしこの三つの関係がよくわかっていない生徒が少なくありません。
そのまま学習を進めてしまうのはリスクがあるので、小学校の教材を使って勉強することもあるというわけです。
しかし塾だから教材があるのであって、一般の中学生の本棚にまだ小学校の教科書が残っているとは限りません。
また小学校の教科書を使って一から勉強というのも、なかなか気乗りしないこともあるでしょう。
そういうときでも動画があればワンクリックで過去の学年のことも勉強できます。
スマホやパソコンがあれば全ての学年の勉強ができる。ぜひそうした強みも利用して学力アップに繋げたいですね。
オススメの動画学習サイト
では、実際にはどのような動画学習サイトがあるのでしょうか。
私のオススメ動画学習サイトを二つ、説明しますね!
すごい動画学習サイト1・とある男が授業をしてみた。
動画学習といえばこのチャンネル、「とある男が授業をしてみた」。
この動画を配信している葉一(はいち)先生は有名な教育ユーチューバーです。
テレビなどで見たことがある方も多いのではないでしょうか。
わかりやすい授業で定評があり、カバー範囲もとても広いです。
一人で小学校算数、中学校国数英理社、高校数学をカバー!すごい!
私がすごいと思っているところの一つが、その動画の尺です。
どの動画も10〜15分で終わるように時間を取っています。
見ていて集中力が切れないようにするための工夫とのこと。
同じ教育サービス業従事者として、とても頭が下がります・・・。
問題を解説するスタイルで講義が進んでいき、その問題も専用サイトでプリントアウトすることができます。
このレベルの授業が、すべて無料とは・・・。
すごい時代になったことを感じさせられます。
動画学習をしてみたい方は、ぜひこの「とある男が授業をしてみた」と視聴してみてください!
すごい動画学習サイト2・スタディサプリ
スタディサプリ大学受験講座(旧:受験サプリ)は、大学受験生を対象とした講座です。センター試験対策から二次試験対策まで、志望校合格に必要なすべてをプロ講師の「神授業」で学べます。5教科18科目を何講座受講しても料金は定額。だから塾や通信教育を圧倒的に下回る料金で合格を目指せます。
こちらは有料になりますが、動画学習サイトとしては最大手になるかと思います。
その最大の長所は、講義の充実ぶり。
小学生から高校生まで、全科目をカバーしています!
さらにすごいのはその講義レベル。実際に予備校で教えていたり参考書を出版していたりする講師が授業をしています。
これがまたとんでもなく面白い。
個人的にお気にいりの先生がいて、その一人が日本史の伊藤賀一先生です。
真面目さの中にも面白い話があったりして、つい耳を傾けてしまいます。
YouTubeでもお話しされている動画がありましたね。
もう一人は化学の坂田薫先生。
とにかくかわいいです(笑)
こんな先生が化学の先生だったら、私は大学受験の化学であんなことにはならなかっただろうに・・・(泣)
私はバリバリの文系ですが、坂田先生の授業を見てからもう一度化学を勉強し直したいなぁと思いました。
坂田先生もYouTubeに動画がありました。
坂田先生を見ていると、もういちど受験生に戻りたいなぁ・・・なんて考えてしまいます・・・。
スタティサプリはパソコンとスマホ、両方で見られます(スマホで見る場合はアプリから再生)。
動画のダウンロードもできるので、外で見る場合はパケットを気にせずに見られるところもいいですね。
スタディサプリはYouTubeと違い有料です。
月額1980円(2020年3月現在)。
塾に行くよりは格段に安いですが、毎月の出費としては個人の意見が分かれるところかと。
最初の14日間は体験期間で無料ですので、一度試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがだったでしょうか。
東大生も激推しするほどの動画学習。
この文明の利器を利用しない手はないと思います。
ましてやコロナウイルスで急行の嵐が吹き荒れるこのごろ。
こうした動画学習サービスを利用してメキメキと学力をつけるのもいいかと思います。
逆境を利用して動画配信でどんどん授業を先取りし、周りに差をつけるのもいいかもしれません。
つまづいたところを動画で確認して弱点を補強し、自信を持って新学年を迎えるのもありでしょう。
使い方はあなた次第です。ぜひ新しい時代の学習スタイルに手を伸ばしてみてください。