英単語が覚えられない!
こうしたお悩みを持つ中学生の方は多いのではないでしょうか?
実際中学校の英単語は、覚えづらいものが多いです。
その理由は、単語の長さと発音の難しさにあります。
たとえば
「Wednesday 水曜日」
中学一年生の英単語ですが、これがなかなか覚えるのは容易ではありません。
まずアルファベットの数が9つもあります。
そして発音が「ウェンズデー」。スペルからは想像できない発音ですよね。
こうした不規則な発音の英単語は高校以降はほとんどなくなります。
中学校のうちはこうした覚えづらい英単語が多いのです。
この英単語の難しさが障害となり、英語の勉強に飽きてしまう方も多いことでしょう。
しかし勉強法を工夫すれば、これらの難しい英単語を習得することは十分可能です。
それでは一緒に英単語攻略へ向けて進んでいきましょう!
中学生の英単語学習の鉄則:合わない勉強法は捨てるべし!
そもそも英単語を楽々覚えられる魔法のような勉強法は存在するのでしょうか?
そんな勉強法があったらいいですよね。
実際に英単語の覚え方について検索すると、実に様々な覚え方が出てきます。
でも待ってください。それらは本当に自分に合うものなのでしょうか?
実は「誰でも英単語が覚えられる勉強法」というのは存在しません。
人それぞれ個性が違うように、英単語の覚え方もそれぞれ違うのです。
たとえば友達と同じように勉強しているのに、友達のほうが(あるいは自分のほうが)成績がよかったりしますよね。
これは記憶力の差というよりも、どれだけその勉強法が自分にフィットしているのかという差だけなのです。
とはいえ勉強法と言っても、簡単には思いつかないですよね。
しかし、「この勉強法だけでは単語はおぼえづらい」という勉強法があります。
次にそのようなNG勉強法を紹介していきますね!
中学生の英単語学習:特にNGな勉強法
とにかく書きまくる
「書いて覚える!」
よく聞く言葉ですよね。
実際中学校の宿題でも、「ノート何ページ分書き取り練習」なんていうのがあります。
実はこれ、やりすぎると逆に危険な勉強法なんですよ。
なぜか?それは勉強の目的が「覚える」ではなく「書きとる」にすり替わってしまうのです。
たとえば、さっきのWednesdayを覚えるべく20回くらい書きとっていくとしますよね。
でも10回目あたりから、「覚える」という目的がなくなってきて、Wednesdayを「書きとる」という作業が目的になってしまうのです。
実際私が見た生徒さんでも、ノート一杯に写経のごとく同じ単語を書き連ねているのに、テストでは間違っている場合もありました。
書くことを目的とした学習法は、かえって暗記する効果を下げている場合があることを覚えておきましょう。
英単語を見るだけ
教科書を読むだけ、単語帳を眺めるだけ。
これもあまり効果がありません。
なんとなくは頭に入るのですが、Wednesdayのようなスペルも発音も難しい単語は、ぼんやりとしか出てこないのです。
実際のテストではスペルまで書きとらせます。そのときにわずかでもスペルを間違えれば、×になります。
読むだけは確かに楽なのですが、頭に入りにくい。
まだ英単語力の基礎ができていない中学生には、これだけでは不十分なのです。
英単語の発音を聞くだけ
「英語は聞いて覚えろ!」
これもまたよく聞く勉強法です。
しかし覚えてもいない単語を英語で聞いたところで、わからないものはわかりません。
たとえ「ウェンズデーって聞こえたから・・・水曜日だ!」とわかったとしても、スペルがわからないとテストで○はもらえません。
英語を聞くことそのものは悪くないのですが、それだけではテストで解答できる力はつかないのです。
ではどのような勉強法だと覚えやすいのでしょうか?
以下にやってみる価値のある勉強法を紹介していきます。
中学生の英単語学習:価値のある勉強法
「仲良し」単語を見つける
「仲良し」単語とは、見ただけで覚えられる相性のいい単語のことです。
たとえば先ほどの曜日で言えば、「Sunday 日曜日」。
これは覚えやすいのではないでしょうか?
「サンデー」自体は日本語にもなっているので、頭に入りやすいかと思います。
月の例でいえば、「May 五月」
月の名前は「February 2月」など長いものもある一方、こうした短い単語もあります。
Mayのスペルは三つだけなので覚えやすいですね。
曜日や月などのグループになっている英単語たちを覚えるときには、先に「仲良し」な英単語を先に見つけておくとやりやすいです。
そうすれば「仲良しじゃない」単語を洗い出すことができ、そこに向かって集中して覚えれば効率よく英単語を攻略できます。
カタカナで英単語を書く
英単語をカタカナで覚えてしまうのもアリです。
「英語は英語で覚えないと!」という声もありますが、「仲良しじゃない」単語はカタカナから入った方が覚えるハードルを下げられます。
「Wednesday 水曜日」ではなく、「ウェンズデー 水曜日」という風に最初は覚えるのです。
そもそも何という発音かわからない!という方は、グーグル検索で「水曜日 英語」というふうに打ち込むと発音が聞けるので試してみてください。
カタカナについては、自分がその英単語の発音を聞いて感じた通りに書いて大丈夫です。
周りの人が聞いたものと違っても、自分が感じた通りに書く方がしっくり来ると思いませんか?
「ウェンズデー 水曜日」をいうのを覚えたら、そこからWednesday のスペルを覚えていきます。
難しいことは一度にやろうとするから難しく感じます。
一度カタカナに分解してから覚えた方がわかりやすくなりますよね。
3回だけ英単語を書いてみる
先ほどのNG勉強法で「書き取ることを目的とした勉強法」を取り上げました。
しかし、書く回数を制限すれば覚える効果があがります。
まずは3回からチャレンジしてみましょう。
3回しか書きとれないので、その3回に集中することと思います。
3回書いた後は、しばらく時間をおいてから自分でミニテストをするといいです。そこでちゃんと覚えられたかチェックします。
覚えられなかったものがあれば、再度また3回書きましょう。今度こそ集中するのです。
それを繰り返すうちに、記憶が頭に定着していきますよ。
英単語帳を作ってみる
百均等で売ってる英単語帳を使うのも効果が出そうな勉強法ですね。
そもそも英単語帳で単語を覚えるには、英単語と訳を書く作業が必要になります。
この書く作業が、記憶の定着に有利に働きます。
またこれを繰り返し読んで解いていく作業が加わることで、より理解が深まるというもの。
なによりこの英単語帳はスマホより小さいサイズなので、ポケットに入れてどこでも勉強できちゃうのがすぐれものですよね!
もう覚えたものは外すことができますし、新しく覚えたい単語があれば追加することもできます。
私の生徒さんでも英語の不規則動詞がなかなか覚えられない子がいたのですが、この英単語帳での学習法を試してもらったことがありました。
すると再テスト続きだった不規則動詞の小テストが、一回で合格できるようになったのです。
昔からある暗記ツールですが、現代にも十分通用するものです。ぜひトライしてみてください!
短い文章を作ってみる
実際の文章で覚えたい英単語を使って書いてみるというのもありです。
たとえば「水曜日は部活でテニスをしています」という文章を考えて、英語にしてみます。
I play tennis on Wednesday for the school club activity.
なんだか英語使えるみたいでかっこいいですね。
こういうふうに難しい英単語を出発点にして文章を作ると、文章の繋がりの中で英単語を理解することができます。
英文を作ることで文法の理解にもつながりますね。一石二鳥です。
先生とミニ英会話をする。
英語は使ってこそ伸びるというもの。
思い切って英語の先生に難しい単語を使って英語で話しかけるのも効果大です。
たとえば 田中先生に話しかけるときは、
Excuse me, Mr Tanaka!What day is today?
発音「エクスキューズミー、ミスター(女性の先生の場合はミス)タナカ!ワットデイイズトゥディ?」
訳「すみません、田中先生!今日は何曜日ですか?」
発音はカタカナっぽくて十分です。先生も理解してくれるはずです。
すると先生はこう返してくるはずです。
It’s Wednesday today.
発音「イッツ ウェンズデー トゥデイ」
訳「今日は水曜日だよ」
実際に会話で難しい単語を使うことで、覚えるのが簡単になります。
また生徒から英語で質問されることはなかなかないので、先生もびっくりすると思います。
ここはひとつ、先生を驚かせてしまいましょう。
相手がALT(外国人の先生)でもこの作戦は有効です。
ALTの先生と英語でやりとりしていると、
「俺(私)英語使ってんな~」
と実感できるので、なおおススメです。
アプリを使う
スマホを持っていれば、アプリで英単語を覚えるのも一つの手です。
アプリはいろいろありますが、僕がおススメなのがこちらです。無料です。
「中学生英単語2000」というアプリですが、実際に中学生が覚える英単語はそんなにありません。1000覚えればかなりできるほうです。
このアプリのいいところは、曜日や月などグループごとに単語がわけられていて、選択式でタップすれば問題を解いていけるというもの。
ゲーム要素があるので、息抜きなどに使えます。
ただあくまで選択式なので、これだけでテスト対策はなかなか大変です。
さきほどの「3回書きとり」などでスペルを確認するのを忘れないようにしましょう。
中学生の英単語学習で必要なのは、「どれだけたくさんの勉強法を試せるか?」
「試行錯誤」という言葉がありますね。
あれこれやってみて、失敗をしながらも正しいやり方をみつけていく姿のことを言います。
英単語の暗記法もまさに試行錯誤。
上に述べたように効果的な勉強法はいくつかあるのですが、これも人によって合うもの・合わないものがあります。
自分に合うのか合わないかは、まさに試してみないとわからないのです。
まずは自分にもできそうなところから手をつけましょう。
「カリカリ書くのは自分には面倒」
と思う人は、英語で先生に話しかけましょう。
「先生に英語で話しかけるとかムリ!」
という人は、「3回書きとり」でじっくり基礎を固めるのもありです。
いろいろやっていくなかで「これは自分には合わないな」と思ったものは、たとえ他の人が勧めるものでも辞めた方がいいです。
また英語が得意な同級生にどうやって勉強しているのか聞くのも効果がありますよ。
中でも英単語を覚えている状態をスマホの動画で撮らせてもらえるとなお良いです。
あとで自分で見てみて、「どうしてこのときこういうことを書いたのだろう?」というところを見つけて、それをその同級生に質問してみましょう。
そうすることで成績の良い人がどのようなものの覚え方を詳しく知ることができます。
まとめ
勉強法は本当にいろいろあります。
これはと思うものにどんどん手を付けていって、「これが自分の勉強法だ!」というオリジナルのスタイルを身に着けてください。
そうすればその後の定期テストや高校入試では怖いものなしになりますよ!