球春到来に思う、勉強と部活の両立について

こんにちは!

今日からセンバツ高校野球が始まりました。

私は野球が大好きなので、この時期になるととてもウキウキしてしまいます笑

来週にはプロ野球も開幕しますし、野球ファンにとってはたまらない季節になってきました。

野球場で飲むビールがこれがまた・・・いいんですよね。

生きる喜びを与えられていると言うか笑。

これからの野球観戦の日程を考えるのが、いまのささやかな楽しみです♪

さて、甲子園でプレーしている高校球児たちですが、仕事柄よく思うことがあるのです。

「この子達、勉強はどうしているのだろう??」と。

甲子園に行くくらいですから、猛練習をしていることはよくわかります。

しかしたくさん練習している分、勉強する時間がないのではないのかな・・・と。

高校球児の勉学について、ちょっと考えてみました。

センバツ出場校の地元出身者の割合がすごい!

高校野球の強豪校だと、全国から選手が集まっていることがよくあります。

たとえば今日試合をする高知の明徳義塾高校。

ベンチ入りメンバー18人のうち、地元の高知出身の子は2人だけ。

他の16人は県外出身で、寮生活をしています。

一番遠いところでは、北海道出身の子がいました。

彼らが明徳義塾にやってきたのは、当然野球をやるためです。

そして野球部は全寮制。

生活が野球中心なのは想像に難くありません。

勉強する余裕はとてもないかも・・・。

もちろん全ての野球強豪校が「県外出身者中心」というわけではなく、今日の試合に出ている北海高校は北海道出身の子が中心です。

しかし全寮制の方は結構な数の強豪校で導入されています・・・。

強豪校ほど勉強の環境は厳しいかも・・・

明徳義塾に話を戻すと、高校の偏差値は40台。

今年度の進学実績は公表されていません(進学実績のページはあるのですが、何年のものか書いておらず・・・医学部とか書いてあるけどほんとかな?)

偏差値40台とはいえそれは勉強を頑張っている生徒を含めた数字のはず。

スポーツ中心の子はその40台にも届かない場合が多いと思います。

もちろん明徳義塾ばかりが特別なわけではなく、多くの強豪校の学力はだいたいそれくらいのレベルにあります(進学コースをつくって進路実績をあげている高校もありますが、野球部はそこに入れない・・・)

朝は5時に起きて朝練に行き、授業が終わってから夜10時くらいまで練習する・・・そんなに練習していたら勉強する時間などあるわけもなく。

授業時間は睡眠時間・・・そういうふうに割り切る生徒がいても不思議ではありません。

勉強できなくてもプロになればいい??

「勉強なんかできなくたって、プロ野球選手になればいいんだよ!」

そういう意見も多いとは思いますが、高卒でプロ野球選手になれるのは一年で30人くらいしかいません。

高校球児は1学年で4万人くらいいるので、プロ野球選手になれる確率は0・1%以下・・・。

大学や社会人からプロ野球選手になる道もありますが、野球だけでその進路に進むには相応の実力が必要ですし、そのあとにプロに進む確率も同様に低いです。

そして超難関をくぐり抜けてプロ野球選手になっても、そこからも熾烈な競争があり、ほとんどの選手が数年でクビになる・・・。

華やかに見える一流のプロの世界・・・そこへと連なる道は、すさまじい努力と奇跡的な運でできているのですね。

一流になれればいいのですが・・・野球の他に何もやってこなかったとなると、そうなれなかったときの将来が心配ですね・・・。

勉強と部活の両立は無理なのか?

そうなると部活に打ち込みつつも勉強でも成績を上げることは無理なのでしょうか?

実はそうでもありません。

センバツ出場校でも、進学をがんばっている高校もあります。

たとえば去年の出場校、福島の磐城高校は県内有数の進学校です。

去年は特別枠である21世紀枠での出場でしたが、かつては夏の甲子園で準優勝を果たしたほどの実力のある高校でした。

また「東大合格者数日本一」で知らせる東京都の開成高校。

生徒の半分以上が東大に進む超進学校ですが、この野球部がなかなか強く東東京都大会でベスト16に入って話題になったことがありました。

(開成高校野球部ついては取り組みが面白く、本にもなっています)

 

このブログでもたびたび登場しているイチローも、成績はオール5だったそうです(彼は本当に人間を超えてしまっている気がするのですが・・・)

高校時代に甲子園で2度の優勝を果たし、読売ジャイアンツで活躍した桑田真澄投手も、どんなに練習がつらかろうとも授業中に寝ることはなかったそうです。成績も上位とのことでした。

もちろん全国で活躍するだけの実力を持ちながら学力もあきらめないというのは、並の精神力ではできないと思います。

でもどちらも大切なことです。

もちろんスポーツで生きていくことはこれまで話した通りものすごく困難なことですが、その競技にひたむきでいたい気持ちも大事にしたいですよね。

一日中野球漬けというのも問題がありますが、一日中勉強漬けと言うのも不健全な気がしますし。

だから、どっちも諦めない方法を考えましょう。

通学時間は勉強する。授業中は寝ないでその時間内ですべて理解できるよう努める。部活でヘトヘトになって帰ってきても、も一踏ん張りで15分だけ机に向かう。

この努力の積み重ねがあれば、勉強面では周りに遅れをとることはないと思います。

またそう言う子は部活を引退した後に勉強面で大きな成長を見せることがよくあります。

基礎を怠らなかっただけの下積があれば、それを下地にして受験勉強に挑めますよね。

それに部活で培ったガッツも、受験勉強ではとても役にたちます。

「自分の大事にしたいことを、どっちもがんばれた!」

この経験は、これからにとっても大きな自信になりますよ。

(ただし、「その競技のことが実は好きではない」とか「本当は部活に行きたくない」などという気持ちがある場合は、部活はすぐに辞めたほうがいいです!貴重な青春の時間の無駄なので、他に楽しめることを探しましょう!)

まとめ〜何事もバランスが大事!〜

いくら部活が好きでも、その競技で生きていくことはなかなか難しいことです。

部活を頑張りたい気持ちがあるなら、勉強もしっかりやりましょう。

その経験は、必ずあなたのこれからを支えてくれますよ!