こんにちは!
先日、塾を経営している方のところへ勉強に行ってきました。
古河の新4号から五霞インターに入り、圏央道→関越道を通ってだいたい1時間くらい。
訪れた先は埼玉県のとある学習塾。
アパートでの開業から始まり、現在は生徒数100名以上を擁する大きな塾を経営していらっしゃいます。
このくらいの規模の塾はさすがに古河にはないのでは・・・私の勤める塾の軽く倍以上はあるかと💦
今日はそんな立派な学習塾を経営していらっしゃるAさんから教えていただいたことともに、経営と受験に通じる点なんかをお話ししていきたいなと思います!
Aさんの学習塾について〜厳しさ第一主義!〜
Aさんの学習塾の特徴は、その厳しさにあります。
集団指導の塾なのですが、遅刻や無断欠席には他の生徒の前でも容赦のない叱責が下ります。
その叱責の激しさたるや、ガタイのいい男子ですらむせび泣くこともあるそうで・・・。
遅刻などが繰り返される場合には退塾が宣告されることも。
また宿題はあまり出さないとのことでしたが、その代わり補習の量が半端じゃない。
授業内でのテストをクリアできなければ、合格するまで強制的に補習に来させられます。
授業は週一回しか受けていなくても、補習でほぼ毎日来させられることもざらにあるとのこと。
そうした徹底した厳しさもあって、「A塾だけは嫌だ!」という声もあるほど・・・。
しかしそうした厳しさもあって、集まる生徒は一心不乱に勉強し、Aさんの塾は学年一位を何人も送り出しています。
中学生の定員はもう満席が続いていて、入りたくても入れないほどの盛況ぶり💦
塾にお邪魔した際には、教室前に大きく掲示されていた言葉がありました。
それは世界のホームラン王、王貞治のあの名言・・・
「努力は必ず報われる。
もし報われない努力があるのなら
それはまだ努力とは呼べない」
こういうことって、実際に塾の中で大きく掲示することってあまりないんですよね。
「一人一人の個性に合わせた丁寧な指導で・・・うんたらかんたら」
みたいな耳障りのいい優しい言葉は学習塾でよく見るんですが、こんなふうに学習の真実が語られることはあまりない。
Aさんの学習塾への熱量がひしひしと感じられ、私もがんばらねば!と思いました。
(私自身、学習塾には厳しさが必要だと思っています。詳しくは前記事で書きましたのでぜひ!)
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目指すものに、貪欲であること
そんな繁盛している塾の経営者であるAさんですが、とても腰の低い方でした。
一介の塾講師の私にも丁寧に対応してくださって、親身に相談にも乗ってくださいました。
中でも印象に残ったのが、「塾の経営者は、成功を掴むまで貪欲であり続ける」ということ。
どんな困難があろうとも、自らの目指す方向にまっしぐらに進む。
失敗なんて1ミリも考えない。
一切の言い訳を自身に許さず、何を犠牲にしても前に進むんだという貪欲さが必要ということでした。
貪欲であるということ・・・これって結構難しいことです。
貪欲というのは欲望のままに生きるというわけではないんですよね。
むしろ逆で、自分が真に欲するものの前では、その他のことは雑念でしかないということ。
学習塾を経営していれば、いろんな困難があると思います。
生徒がなかなか入ってくれない、入っても言った通りに勉強してくれない、なのに保護者の要求は高い、近くに大手の塾ができて生徒を取られてしまう・・・
そうした困難について周りのせいにしたりせず、「生徒を集めて何がなんでも成績を上げる」という目標に向かって脇目も降らずまっしぐらに向かう。
こういう姿勢が、「貪欲になる」ということなんだと感じました。
欲望に流されて努力を怠るようでは、決してこんなふうに貪欲にはなれないのですね。
学習塾に携わるものとして、心に刻まねばと思いました。
成績に貪欲になれるか?言い訳を探していないか?
学習塾のあり方について自身を顧みる点が多かったとともに、これって受験そのものにも言えることだよなぁとも感じました。
勉強がうまくいかなかったりテストの点が悪かったりすると、言い訳に逃げちゃう子って多いんですよね。
「家族がテレビ見ててうるさくて勉強できなかった」とか。
「勉強してて遅くまで起きててテストで眠くて点が悪かった」とか。
「部活が忙しくて勉強できなかった」とか。
ひとつひとつは確かに結果に影響してしまうものかもしれませんが、それって「絶対なんとかしてやろう!」って思えばなんとかなるよなぁというものばかり。
家族のテレビがうるさいなら耳栓すればいいし、遅くまで起きてないで計画的に勉強して早く寝ておけばいいし、24時間部活しているわけではないし(なんなら早く帰って勉強すればいいし)
これって原因があったから失敗したんじゃなくて、失敗した後に無理矢理原因を作って言い訳にしているだけなんですよね。
たぶんその言い訳がなかったとしても失敗しているだろうし、そしたらまた別の言い訳を探すわけです。
勉強でも仕事でも、成功している人はそんな言い訳自体しません。
先日プロ野球で田中将大選手がメジャーリーグから日本に帰ってきて大きなニュースになりました。
偉大な成績を収めている田中選手ですが、当然負ける時だってあります。
そんなときに、
「うるさい観客がいたので集中できませんでした」
「昨日練習しすぎて疲れていました」
「テレビの仕事が続いて練習できてませんでした」・・・なんて言うでしょうか?
そんなこと言おうものなら、チームからファンからメディアから、袋叩きにされることでしょう。
「そんな言い訳している暇があったらちゃんと練習しろ!」と集中砲火を浴びると思います。
もちろんうまくいかなかった原因はあるのでしょう。しかしプロともなれば、そうした点はしっかり分析して次の試合までに修正してくると思います。
「家族が〜部活が〜」などどいう生徒は、間違いなくそんな次回に向けた修正なんかしません。失敗したこと自体、明日には忘れているでしょう。
プロ選手は「準備する→真剣に戦う→失敗する→失敗の分析をする→次に生かす」というサイクルができていますが、
上のような生徒は「適当にやる→適当にテストを受ける→失敗する→あとから「失敗の原因」という名目になりそうな言い訳を探す→忘れる→適当にやる・・・以下無限ループ」という負のスパイラルに突入します。
中学生は勉強のプロ
「中学生とプロ選手は違うよ」??
え、じゃああなたはなんのプロなんですか?
大人たちが日中仕事している間、あなたは何をしているのですか?
学校で勉強していますよね?
じゃああなたは勉強のプロなんじゃないですか?
「お金をもらっていないからプロじゃない」?
いやいや・・・その着てるものや毎日食べているものは自分で稼いで得たものじゃないですよね。
説教くさいことを言うのは嫌ですが、お金を得て働く代わりに勉強しているんですよね。
じゃああなたは立派な勉強のプロです。
私は学習塾で仕事をしていますが、勉強している時間自体はきっと中学生ほどではありません。
中学生が学校や塾で勉強している時間は、大人が働いている時間に匹敵します。
その勉強のプロであるあなたが、結果を出さなくてはいけない機会に「家族がうるさくて・・・」「スマホをいじっていたらつい・・・」
それがどれほど愚かしいことか・・・もうわかりますよね。
まとめ
ここまで「求めるものに貪欲であること」の大切さと、「言い訳を探して何もしないこと」の愚かさをお話ししてきました。
私も人間ですから、楽な方に流されそうな時はあります。
仕事しなきゃいけないのに、ついスマホに手が伸びそうになったり、パソコン作業をしているときについどうでもいいニュースを見ようとしてしまったり・・・。
偉そうなこと言ったって、私もまだまだ煩悩が深いのです💦
でもそのまま放置してしまわないようにしています。
誘惑に負けそうな時は、スマホは遠くに置いておく。
パソコンにふせんを貼って余計なページを開かないようにする。
少しでも日常の欲望に逆らい、目標に向かって貪欲であろうとしています。
だから、私の生徒にもそういう姿勢を持っていて欲しいです。
勉強は一生続くんですから。